負債で”身売り”噂のRNF、問題なしとする声明を発表「負債も無いし、オファーは断った」
MotoGPに参戦中のRNFには財政問題によって2024年シーズンの参戦が危ぶまれているという噂があった。しかしチーム側はこれを否定する声明を発表した。
MotoGPクラスに参戦しているRNF Racingは最近、財政問題によって2024年シーズンへの参加が危ういという噂が立っていた。しかしチーム側は声明を発表し、そうした噂を否定している。
RNFは2021年に石油大手のペトロナスとセパン・レーシング・チーム(SRT)がMotoGPから撤退したことを受け、同チームを率いていたラズラン・ラザリが引き継いで立ち上げたチームだ。
2022年はヤマハ、そして今シーズンからはアプリリアのサテライトチームとして参戦。今年はルーマニアの暗号通過企業CryptoDATAとパートナーシップを結んでおり、チーム株式の過半数を同社に売却している。
しかし2023年最終戦目前、CryptoDATAに関連した財政問題の噂がRNFにつきまとうようになり、来シーズンの参戦が危うくなっているという報道も見られた。
ラザリがSNSに、今シーズン終了をもってチームから退くことを示唆する投稿を行なったことも話題を集めた。イタリアメディアGPOneからはその後、RNFをアメリカのNASCARに参戦するトラックハウス・レーシングが買収して引き継ぐ予定だという報道がなされた。
しかしRNF側は11月25日、財政難などの噂を全て否定する声明を発表した。チームによると買収提案自体はあったようだが、すでに拒否する決定が下されており、ラザリの退任も以前から決まっていたことだとされている。
RNFによる説明は以下の通りだ。
「報道ではCryptoDATA RNF MotoGP Teamについて非常に多くの憶測がなされている。そのため、我々は公式のプレスリリースを通じて明確な説明を提供したいと考えた」
「1つ明らかなことは、CryptoDATA RNF MotoGP Teamはセパン・レーシング・チームから割り当てられた2026年まで有効なのMotoGP世界選手権への参戦契約を結んでいるということだ」
「この契約は非常に明確な条件があり、我々はこれまで義務違反についての通達すら受け取ったことがない。そして契約の終了通知も受け取ったことはない」
「さらにRNFはアプリリアと有効な契約を結んでおり、我々はそちらも同様に解除の通達は受け取っていない。“疑惑の”借金によるアプリリアからのバイクのパーツ供給の品質に関する憶測は誤りだ」
「アプリリアへの負債は存在せず、今年初めから全てが精算されている。また契約にあったものに加えて、我々は追加のメカニックや追加の費用についての負担も合意している」
「RNFがドルナのオフィスでグリッド上のオファーを受けたことは確かではあるが、それはこの2週間で正式に棄却されているし、それ以来他の交渉は行なわれていない」
「CryptoDATA RNF MotoGP Teamはサプライヤーとの間にはいかなる争いも負債も抱えておらず、全ての活動はビジネスプランに沿って、またサプライヤーとの契約に従って実行されている」
「RNFは依然として60%をCDT SPORTS AND MEDIA SRLによって、40%をラズラン・ラザリによって所有されている。企業としてのRNF Racing Ltdは大株主(CDT)による内部監査を受けており、そのプロセスと従業員の活動が確認されている」
「今年は移行の年てあったため、チームの経営層の変更は確実なモノであり、監査後にはチームのパフォーマンスを獲得するための戦術と戦略を実行するために、人的資源の最適化プロセスを導入する予定だ」
「ラズラン・ラザリがRNFチームの経営に加わらないという決定は、昨日下されたものではない。業績の低迷や財務上決定から株主による圧力があったため、1ヵ月以上前に下されたものだ」
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