アプリリアからのMotoGP昇格断ったジョー・ロバーツ、その理由は“勝利”にあり!
アプリリアからMotoGP昇格のオファーが届いていたMoto2のジョー・ロバーツだが、彼はこれを断りMoto2に残留。その理由は“勝ちたい”という彼の望みはMoto2のイタルトランスだけが叶えられるというものだった。

アンドレア・イアンノーネにドーピング疑惑によって4年間の出場停止処分が下されたことで、アプリリアは2021年に向けて代役のライダーを探す必要に迫られた。彼らはカル・クラッチローやアンドレア・ドヴィツィオーゾを一時候補としていたものの、それは頓挫。以後はMoto2クラスのライダーから候補を探していた。
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アプリリアは結局、マルコ・ベッツェッキ、ファビオ・ディ・ギャナントニオ、ジョー・ロバーツといったMoto2クラスの新進気鋭のライダーにオファーを出した。しかし3人ともこれを断り、Moto2クラスに残留することを選んだ。なおロバーツがMotoGPクラスへ昇格していた場合、2015年のニッキー・ヘイデン以来のアメリカ人ライダーの最高峰クラス参戦となるはずだった。
そのため最終的にアプリリアは、今季終盤戦に出場したロレンソ・サヴァドーリと現テストライダーのブラッドリー・スミスのどちらかを、来季のふたり目のライダーにすることとなった。
続けざまにMoto2クラスのライダーから“お断り”されてしまったアプリリア。オファーされたひとりであるロバーツはイタリアの新聞Gazzetta dello Sportに対し、MotoGP昇格の機会を断ったその理由は“勝利”にあると語った。
「アプリリアからのオファーは嬉しいものだったよ」と、ロバーツは言う。
なおロバーツは来季イタルトランス・レーシングへの移籍が決定済み。今季はエネア・バスティアニーニが所属し、タイトルを獲得した強豪チームだ。
「(MotoGPに昇格した場合)僕が速く走れるだろうことは分かっている。だけど僕は勝つことを望んでいて、このチーム(イタルトランス)はそうするのにベストなチームだ」
「僕は誰もが友達であるかのような、その雰囲気が好きだ。僕は国籍によってMotoGP(最高峰クラス)でのレースをすることは望んでいない。ただ僕自身はMotoGPに値するとは思っている」
来季、American Racing Teamのロバーツ後任には、モト・アメリカのスーパーバイククラスで5度の王者となったキャメロン・ボービエが加入することが発表されている。
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | Joe Roberts |
執筆者 | Lewis Duncan |