ロッシ、最後のミサノで10位「ファンに最高のさようならとありがとう」愛弟子のタイヤ選択にはお怒り?
ペトロナス・ヤマハSRTのバレンティーノ・ロッシは、MotoGPで最後のホームレースとなるエミリア・ロマーニャGPを終え、ファンに最高の形で感謝を伝えることができたと語った。
Valentino Rossi, Petronas Yamaha SRT
Gold and Goose / Motorsport Images
2021年シーズン限りでMotoGPを引退するバレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)は、MotoGP最後のホームレースである第16戦エミリア・ロマーニャGPを終え、ファンに最高の形で感謝を伝えることができたと語った。
彼は最後尾となる23番グリッドからのスタートとなったが、意地の追い上げを見せて今季2度目のトップ10フィニッシュを達成した。
「今日はまともなペースがあったし、満足している」と、ロッシはレースを振り返る。
「最高のさようならとありがとうの伝え方だった。すこく満足している。ダメなレースにはしたくなかったし、後ろに留まりたくもなかった。だから集中を維持しようとしていたんだ。後方グリッドからのスタートは常に難しいものだからね」
「でもマシンとタイヤには良いフィーリングがあった。完全なドライコンディションになれば、ポテンシャルももっと良くなるだろうと思っていたんだ」
「いくつかオーバーテイクもできたし、終盤までバトルもできた。そして最後トップ10に入ることができた」
「だからこれは、コースに素晴らしい雰囲気をもたらしてくれた観客の皆に、さようならとありがとうを伝えるための、最高の方法だったんだ」
「たくさんのファンがいて、晴れた1日だったから、嬉しかった。とても、とてもエモーショナルな1日だったよ」
一方、愛弟子のひとりであるフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)のタイヤ選択について、ロッシは少々お怒りのようだ。
ポールポジションスタートから快走を見せていたバニャイヤは、残り4周のところでまさかの転倒。ロッシはタイヤ選択で勝てるチャンスを無駄にしたと考えているのだ。
決勝ではバニャイヤとチームメイトのジャック・ミラーのみがフロントにハードタイヤを選択していた。しかしミラーはレース序盤にターン15でクラッシュ。バニャイヤがクラッシュしたのも同じターン15だった。そしてこのバニャイヤの転倒で、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が2レースを残してチャンピオン獲得を決めた。
ロッシはバニャイヤが初優勝したアラゴンGPの際、VR46アカデミー出身のバニャイヤには決勝直前に“妙な”タイヤ選択をすることがあると指摘。適切なタイヤ選択をするように“暗示”を懸けていたとまで語っている。
バニャイヤ本人はレース後に、ミディアムタイヤは快適ではなかったと認めているが、今回もロッシはバニャイヤが適切な選択をしていなかったと見ており、ミディアムタイヤを選んでいたなら勝っていただろうと語った。
「ペッコ(バニャイヤの愛称)は素晴らしいシーズンを過ごしているよ」と、ロッシ。
「ちょっと怒っているのは、今日の彼についてだ。というのもミディアムタイヤを履いていたなら、彼は最速だし勝っていたと思うからだ」
「それが僕の考えだ。彼はチャンピオン争いに可能性を残す素晴らしいチャンスを持っていたはずだ」
「とにかく、可能性としては難しかったが、次戦ポルトガルに決着を持ち込むことが重要だった。でもペッコも(同じくVR46アカデミーの)フランコ(モルビデリ)も、ルカ(マリーニ)も、来年はもっと強くなってくるだろう」
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