転倒のロッシ「僕のミス」と中上に謝罪。中上には大事なし
ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、オランダGPで中上貴晶を巻き込むクラッシュを起こしたのは自分のミスだと認め、中上に対して謝罪している。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、オランダGPで10番手に上がるために、中上貴晶(LCRホンダ)を5周目のターン8で攻めた。しかしコントロールを乱し、中上を巻き込んでクラッシュしてしまった。この事故により中上はメディカルセンターに搬送されることとなった。
「僕はターン8の入り口で、中上をオーバーテイクしようとした。しかしおそらく、ラインを少し外しすぎたのかもしれない。コーナーに入るとフロントのグリップを失い、残念なことに中上を道連れにしてしまった」
そうロッシは説明した。
「それは僕のミスだった。だから申し訳ないと言わなければいけない。そしてそれはとても大きなクラッシュだった。幸運にも、僕は大丈夫だ。タカ(中上)も大丈夫だと聞いている。それは重要なことだ」
中上の所属チームであるLCRは、中上が骨折は免れたこと、頭を打ったことにより目が眩んでいたことを認めた。
ロッシはこれで3戦連続のクラッシュである。
「難しい週末だったから、とても残念だ。不運な瞬間もあった。でももっと大きな問題は、僕はかなり遅く、十分な速さがなかったことだ」
ロッシ曰く、FP3で最速タイムを記録した際にコース外走行とみなされタイム抹消となり、Q2に直接進出できなかったことが、この週末にもっとも大きな影響を与えたという。
「僕にとって最も大きな問題は、(フリー走行総合で)5番手でQ2に進出できるはずだったのに、グリーンゾーンを通ったためQ1をはしらなければいけなかったことだ」
「それはちょっと不運だった。でも、僕が速くなかったことから全てが始まっている」
「僕らは何かをみつけなければいけない。通常ならここで僕はいつも速い。でも、バイクのフィーリングは良くなかったし、うまく乗れなかったんだ」
しかしそれでもチームがバイクに修正を加えたことで、レースでは戦闘力を取り戻すことができたとロッシは語る。
「来週末にドイツGPが開催されるのは良いことだ。もう少し競争力を手にできるモノが見つかったようだからね。来週、ドイツでどうなるかを見てみることにしよう」
Additional reporting by Oriol Puigdemont
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