ロッシ、”愛弟子”バニャイヤのドゥカティ昇格を期待。弟ルカは「Moto2に集中すべき」
バレンティーノ・ロッシは2021年シーズンにVR46アカデミーの弟子であるフランチェスコ・バニャイヤがドゥカティファクトリーへ加入することを望んでいる。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPにプラマック・ドゥカティから参戦しているフランチェスコ・バニャイヤ。彼の契約は今年限りまでとなっていた。しかし今月、ドゥカティはバニャイヤと2年間の契約を延長することで合意したと認め、アビンティアのヨハン・ザルコとも契約を延長する意向だと明かした。
アンドレア・ドヴィツィオーゾの離脱が決まったことで、ドゥカティは2021年のファクトリーチームのシートがひとつ空いている状態となった。なおもうひとつのシートには、既に現プラマックのジャック・ミラーが、ダニーロ・ペトルッチの後任として昇格することが決定済みだ。
残るひとつのシートはバニャイヤかザルコが獲得するのではないかと噂されてきたが、ドゥカティ側は彼ら2人の来季所属チームについてはサンマリノGP前に決定する予定だと述べている。
ただ、主宰するVR46アカデミーでバニャイヤを指導してきた”師匠”であるバレンティーノ・ロッシは、彼がファクトリーチームに昇格することを望んでいる。
「彼ら(プラマック)は本当にドゥカティと密接な関係があると思う。ただ僕としてはペッコ(バニャイヤ)の未来がワークスチームにあることを期待している」
ロッシはそう語った。
「彼はワークスチームへ行くことをお勧めするよ」
「プラマックは間違いなく非常に優れたチームだ。だけどファクトリーチームにはさらにプラスされる何かがある。僕は彼が来年、(ドゥカティの)赤い服をまとっている姿を見たいと思っている。彼にとっては素晴らしいチャンスになるだろう」
現在バニャイヤはチェコGPで転倒した際に右足を骨折したことで欠場が続いているが、サンマリノGPで復帰することが予想されている。
そのサンマリノGPでは、前述のように彼らの将来に関して発表が行なわれる予定になっているが、伝えられているところによれば、ザルコがドゥカティのサポートを受けてアビンティアに残り、バニャイヤはファクトリーへ昇格する可能性が高いようだ。その場合シートがふたつ空いたプラマックにはMoto2からホルヘ・マルティンと、同じくMoto2からルカ・マリーニかエネア・バスティアニーニのどちらかが加入すると考えられている。
マリーニはロッシの異母弟にあたり、VR46アカデミーのメンバーでもある。現在マリーニはMoto2のランク首位を走るなど、その実力は確かだ。
ただロッシは、マリーニはドゥカティとのMotoGP昇格の交渉よりも、Moto2でのタイトル争いに集中すべきだと釘を刺している。
「ドゥカティがルカに興味を持ってくれていることは素直に光栄なことだ」と、ロッシは言う。
「でも彼は今季世界チャンピオンを勝ち取るチャンスがあるんだから、それに集中することがより重要だと思う。そういった機会はそうそうないし、キャリアを通じてチャンスを得られないライダーも居るんだ」
「僕だったら、今季に集中するだろう。それでルカがMotoGPへドゥカティと来ることができれば、もちろん僕らはみんなで喜ぶよ」
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