ロッシ、予選16番手も満足げ。“残り”のレースを楽しむためトップ10入り目指す
ペトロナス・ヤマハSRTのバレンティーノ・ロッシは、第17戦アルガルヴェGPの予選を16番手で終え、トップから1秒以内だったことに満足し、決勝ではキャリア残り2戦となるレースを楽しめるようにトップ10入りを目指すと語った。
Valentino Rossi, Petronas Yamaha SRT
Gold and Goose / Motorsport Images
ペトロナス・ヤマハSRTのバレンティーノ・ロッシは現役生活ラスト2戦となった第17戦アルガルヴェGPの予選を16番手で終え、決勝レースを6列目からスタートする。
予選16番手という結果は、数年前のロッシであれば落胆していたはずだが、彼は今回の結果には満足しているという。
その理由には、ここ数戦での予選の傾向を改善し、良いフィーリングを見つけられたことがあげられる。また何よりも、トップとの差を縮めることに成功したことが大きいとロッシは語った。
「今日(土曜日)は昨日(金曜日)より上手くいった。午前中から競争力を高められ、午後にはマシンのバランスを改善できた」
「何より、タイヤのフィーリングが良くなったね。それから、路面の状況がグリップ力を得るのに手助けとなったよ」
「FP4では、ミディアムタイヤとハードタイヤの両方を試し、最後の1周でタイムを更新することができた。Q1でも好タイムを出すことができたから、16番手という結果はここ数戦の中でも良い結果だったと思う」
またロッシはさらに次のように続けた。
「僕のタイムはポールポジションから1秒以内だった。コンマ9秒差につけられたけど、問題は今のMotoGPでは“この差”(コンマ9秒)では、16番手になってしまうということだ」
「FP4でもベストタイムから、1秒以内の差だったけど、順位はほぼ同じだった」
「ともかく、マシンのフィーリングに対しては満足している。アンダーステアで2、3箇所まだ改善できるところがあるけど、ペースは悪くない」
ロッシは決勝レースで、ペース面において僅かではあるが差がでるとして、リアにハードタイヤを使用することを考えているという。ただ、タイヤ選択は決勝の天候次第にもなるだろうと語った。
「ミディアムとハードのどちらも試したけど、フィーリングはどちらもそれほど変わらなかった。選択肢はかなり広いと思う」
「ただ、午後1時からの決勝では、ハードを使うことができるかもしれない」
「(ハードタイヤで)乗るのに適した気温になってくれると良いね。その方が少しだけフィーリングも良いし、特にペースが安定するから」
またロッシは、決勝での目標はトップ10に入り込むことだと語っており、最後のレースに向けてより楽しめるようにしていきたいと語っている。
「楽しむためには結果が非常に重要になる。もし良い結果を得れば、より楽しめるからね」
「それはバイクへのフィーリングが良いことでもあるし、プッシュができるということだ」
「それがベストであり、そういう意味ではミサノ(第16戦エミリア・ロマーニャGP)は悪くなかったと思う」
「明日(決勝)はポイントをいくつか取れるようトライしよう。そこが、僕たちの目指せる位置だと思う」
「どのようなレース展開になるかにもよるけど、トップ10に入りたいね」
また、愛弟子であるフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が5連続ポールポジションを獲得したことについてコメントを求められると、彼は以下のように述べた。
「彼は今年恐ろしいほど、大きく成長した。(ヤマハ/ファビオ)クアルタラロと共に誰よりも上手く乗りこなしているね」
「ポテンシャルのかなり高いドゥカティ機を理解し、それを活用している」
「5回連続ポールを獲得しているから、来シーズン勝負する準備はできていると思う。あとは正しいタイヤ選択をするだけだね(笑い)」
そして、決勝のタイヤ選択については冗談を交えて以下のように続けた。
「彼は今日(土曜日)ミディアムとハードを試し、どちらも速かった。だからタイヤ選択についてはとても心配だよ」
「今回は正しい選択をしてくれると良いけどね。今週末の彼はミサノ(第16戦エミリア・ロマーニャGP)の時のように一番速いから」
「優勝できると思うけど、正しい選択をできるか次第だ。今夜(土曜の夜)彼と話をするよ(笑い)」
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