引退迎えるロッシ、キャリアベストの出来事は「MotoGPのアイコンになったこと」
引退が迫るバレンティーノ・ロッシだが、彼は26年に及ぶキャリアの中で最高だったコトは、MotoGPにおけるアイコンとなったこと、そしてバイクレースをより有名にしたことだと話した。
11月11日、2021年限りでMotoGPを引退するバレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)が特別記者会見を実施。現役最後のレースを前に、さまざまな質問に答えた。
ロッシはこれまでに9回、最高峰クラスでは7回タイトルを獲得。115勝(最高峰クラス89勝)、表彰台199回と、レジェンドライダーと呼ぶにふさわしい実績を残してきた。
42歳になってもなお最高峰クラスでのレースを続け、世界的な人気を誇るロッシ。彼は会見でキャリアにおいて”最高”だったことは何かと訊かれたが、競技の人気を高めたこと、象徴的な存在となったことだと答えた。
Valentino Rossi, Petronas Yamaha SRT
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「僕が思うキャリアの中でも最もポジティブなことは、初期からたくさんの人たちが僕のキャリアを追いかけるためにMotoGPを見始めてくれたこと、そしてこのスポーツがより大きなモノになり、イタリアだけじゃなく世界的により有名になったことだ」
「そしてキャリアを通じて、僕がなにか”アイコン”のような存在になったと思うのも良いし、素晴らしくうれしいことだ。ライダーにとってはコース上で起こること、結果なんかがより重要であるとしてもね」
「僕は、それが自分のキャリアで最高のことだと思っている」
なおロッシはこの会見前には、彼がタイトルを獲得したときに乗っていたバイクを集めた特別なセレモニーにも出席。懐かしのマシンや、メンバーと一緒に記念撮影を行っていた。
ロッシ自身、バレンシアGPで”最後のレース”を迎えていることには奇妙な感覚があると言う。ただ普段どおりに振る舞おうとしているのだと語った。
「この会見はこれまでも想像してきた。起こりうることだしね。でもここバレンシアは、僕にとって特別な場所ではない」
「だからこういった感じで、妙な感覚だと言うしか無い」
「バレンシア戦は普通、3月から続く長いシーズンの後、オフシーズンを前にして、皆にとって楽しいレースなんだ。だから僕も普段のように振る舞おうとしている」
「でも(レース明けの)月曜日からは違う、別の人生になるんだ。僕はクルマでのレースを続けるつもりだから、あまり考えないようにはしている」
「MotoGPライダーではなくなり、人生が変わるこの瞬間を楽しもうとしているんだ」
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