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VR46率いるバレンティーノ・ロッシ、MotoGPチームを194億円で売却との報道を完全否定

バレンティーノ・ロッシは、2022年からVR46チームを支援するとされているサウジアラビアの王子にチームを売却するという報道について「でっち上げ」だと否定した。

Valentino Rossi, Petronas Yamaha SRT

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 先日、2021年シーズン限りでのMotoGP引退を表明したバレンティーノ・ロッシは、2022年からMotoGPクラスに本格参戦する自らのチーム、VR46に関するいくつかの噂に関して、事実無根であると否定した。

 VR46は2022年シーズンのMotoGPクラス参戦にあたり、サウジアラビアの大手石油企業アラムコとタイトルスポンサー契約を結んだとされている。そして先週、ロッシはこの契約を手助けしたTanal Entertainmentとサウジアラビアのアブドルアジーズ・ビン・アブドゥラ・アール・サウード王子に対し、VR46の組織を1億5000万ユーロ(約194億円)で売却するのではないかとの報道がイタリアでされていた。

 ただ、アラムコはここ数ヵ月、VR46との関与を否定するような声明を2度に渡って出しており、アラムコのCEOも6月に同様の発言をするなど、VR46との関係は依然として謎に包まれている。

 ロッシはスティリアGPの初日走行の後、VR46の売却に関する報道をキッパリと否定した。

「僕たちがVR46を売りに出そうという話は事実ではない」

「それはでっち上げられたニュースだ。僕たちはそんなことを考えていない」

「僕たちは(VR46が)好きだし、そこに僕たちの世界の全てが詰まっている。だからどこからそんな話が出てきたのか分からない」

 なお、Tanal EntertainmentはVR46との関係について近々記者会見を行なうとのことだが、ロッシはそのことについて詳しくは把握していないという。

「Tanalの記者会見に関しては、あまりよく知らないんだ」とロッシは続ける。

「VR46には弁護士や会計士がいて、彼らが全てのことをやってくれている」

「でも僕はある程度のことは知ってしまっているから、ここで話をする上で適任ではないと思う」

 またVR46に関しては、来季ルカ・マリーニのチームメイトとして、ロッシの元チームメイトで今季限りでのヤマハ離脱が決まっているマーベリック・ビニャーレスが起用されるのではないかという噂も流れている。

 ただ、ヤマハとの関係悪化によりチームを離れるビニャーレスはアプリリアに移籍するのではないかという噂が根強く、ロッシも彼がVR46に加入することはないだろうと語った。

「僕たちはマーベリックのことが好きだし、彼はトップライダーだ。それから彼とはチームメイトだった時いつも仲良くしていた」

「僕たちの間には尊敬の念があるけど、このチームのプログラムは(VR46)アカデミーのライダーを走らせるためのものなんだ」

 

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