「フラッグ・トゥ・フラッグは好きじゃないし危険だ」バレンティーノ・ロッシ、天候変化に恨み節
ペトロナス・ヤマハSRTのバレンティーノ・ロッシは、2021年第5戦フランスGPのようなフラッグ・トゥ・フラッグのレースは“通常よりも危険”なため「好きではない」と語った。

2021年のMotoGP第5戦フランスGPは週末を通じて雨がちな天候で、MotoGPクラス決勝は4年ぶりのフラッグ・トゥ・フラッグ(コンディション変化にともない、異なるタイヤを装着したマシンへの乗り換えが許されるルール)での戦いとなった。
フラッグ・トゥ・フラッグのレースを制したのは、ミックスコンディションに定評のあるドゥカティのジャック・ミラー。ファン側にとっては見応えのあるレースだったと言えるが、MotoGPの大ベテランであるバレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)は乗り換えアリのレースは危険だと苦言をこぼしている。
「ストレスとかそれ以上に、(フラッグ・トゥ・フラッグは)難しいし、より危険だ。ときにはウエット路面をスリックタイヤで、もしくはその逆で走る必要がある」
ロッシはそう語る。実際、乗り換えの直前のスリックタイヤでの走行時にはアレックス・リンス(スズキ)やミラーがバランスを崩したり、止まりきれずにコースオフを喫する場面もあった。また乗り換え後にも、転倒は多く発生し6名がリタイアを喫している。
「僕は45分間のもっと長いレースのほうが好きだね。リズムを取れるし、戦略も実行できる。フラッグ・トゥ・フラッグではよりトリッキーなモノになるんだ」
ロッシは前戦スペインGP後に行なわれたテストの甲斐もあり、このレースウィークを通じてこれまでのレースよりも好調であり、特にウエットではいい走りを見せていた。
結局ミックスコンディションを11位で完走したロッシだが、彼はレースがフルウエット、もしくはドライコンディションのどちらかであれば、より良いレースができたはずだと残念がった。
「このミックスコンディションはかなり残念だった。僕はウエットで力強い走りができていたからね」
「朝のウエットコンディションだったウォームアップセッションでは、フルウエットで良い感じだった」
「ドライコンディションでもペースは悪くなかった。だから良いレースができたと思う。でも結局はミックスコンディションになってしまって残念だよ。もう少し良いレースができたと思うんだ」
「ソフトの代わりにミディアムのレインタイヤでスタートすることもできたと思うけど、正直雨が後から強くなることを期待していた」
「リザルトは何も特別なモノじゃない。ただヘレステストでの改善をここでも確認できて、より良い週末にできた」
「それほど悪くなかったことで、トップ10争いに留まることができた。でもレースはこういう結果だったんだ」
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