ロッシ、ブルノテストで新型YZR-M1を初ライド「2020年型エンジンは大差無し」
ロッシは、ブルノテストで2020年型のYZR-M1プロトタイプ版を走らせたが、“大きな違い”は感じられなかったと語った。
写真:: Motogp.com
MotoGP第10戦チェコGP決勝翌日の5日(月)に、ブルノ・サーキットでMotoGP公式テストが行われた。ヤマハはこのテストに2020年型YZR-M1のプロトタイプを持ち込んだ。最も注目されたのは、その新型エンジンだった。
テスト後、バレンティーノ・ロッシがこのエンジンについて語り、今季型との間に大きな違いを感じることができなかったと話した。
ヤマハの2020年型マシンの大きな違いはそのエンジンだと言われているが、ロッシ曰く顕著な改善は無いという。しかし彼は、8月末に行われる予定のミサノテストでさらに改善されると考えているようだ。
「大きな違いは感じられなかったけど、それも予想していたことだった。エンジンはほんの小さな違いだったけど、これが2020年型の最終版というわけではないからね」と、ロッシは言う。
「僕らはそこにも、他の部分にも取り組んでいる。だけど、確かにもっと(改善が)必要だ」
「よりグリップさせるように試みている。特にリヤだ。マシンの残りの部分は同じだから、いくつか異なったセッティングを試みているんだ」
「いくつかの良いモノ、そして悪いところも見つかっていて、少しウイリー(してしまう問題)と戦っている。だからまだまだ仕事を続けていく必要がある」
「ただ、これは最初のテストだ。まだしなくちゃいけないことがたくさんあるし、シルバーストンの後にあるミサノテストが重要なものになるはずだ。そこでまた他に試すものがあるだろうからね」
チームメイトのマーベリック・ビニャーレスは、チェコGPを10位フィニッシュ。満足できる結果ではなかったこともあり、今回のテストで2020年型マシンをテストすることよりも、今季型マシンの問題を修正することに注力することを望んでいた。
ただ、ビニャーレスはセッション終盤に2020年型のマシンで数周の走行を行い、テスト2番手タイムを記録した。
ビニャーレスは既にヤマハが来季に向けての取り組みを進めていることは嬉しく思っているという。だが、トラックに載っているラバーの量により、今季型と比べた時にプラスに働いているかどうかは明確ではないと語った。
「僕らは確実に前進している。小さな歩みだけどね」とビニャーレス。
「その方向が正しいものかは分からない。なぜならトラックのグリップが多い条件で試しているからだ」
「通常、僕らのマシンはグリップがある時はとても良く機能する。だから僕らはグリップがない時にマシンを試す必要があるんだ」
「ミサノは、暑いコンディションでとても滑りやすいからテストにはかなり良いように思う。そこでより現実的なことが分かるだろう」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments