ロッシ「真のライダーと感じられる」テスト3日目に大幅改善。ペトロナスSRTで復活の狼煙か?

ペトロナス・ヤマハSRTのバレンティーノ・ロッシは、カタールテスト後半に入り再び自身が“真のライダー”であると感じられるようになったと語る。

Valentino Rossi, Petronas Yamaha SRT

 カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行なわれているMotoGPのプレシーズンテスト。計5日間開催されるこのテストだが、3月10日からは3日間の後半戦が始まった。

 今季ペトロナス・ヤマハSRTへと移籍したバレンティーノ・ロッシは、テスト前半の2日間では総合19番手、タイムはトップから1.6秒差という位置だった。

 だがテスト後半に突入した3日目(後半初日)、ロッシは1秒以上タイムを縮め、2021年型シャシーがコーナリングの点でこれまでより改善されていると評価した。

 またロッシは新型の空力フェアリングも試験。ヤマハはトップスピードが課題とされてきたが、この新型フェアリングによってそれが改善されたという。

「今日は僕としては結構良い1日だった」と、テスト3日目を13番手で終えたロッシは語った。

「最終的に僕は13番手タイムで、これは確かに最高というものじゃない。だけどラップタイムはほぼ1秒と大きく改善しているんだ」

「ペースやバイクのフィーリング、チーム全体との取り組みも改善したんだ。ペースがトップとは同じではないけど、接近している。だから作業には満足している」

「今日は自分が真のライダーだと感じられた。かなり上手く乗れていたし新しい素材、新しいシャシーも試し続けていた。ポジティブだったよ」

「最終的には何か失っている部分はあっても、悪くない1日だった。それにまだ後半の初日だ。いいスタートだよ」

「新シャシーは良くなっていて、より曲がるんだ。残念ながら2020年型シャシーではいくらか失っている部分があった。これ(2021年型)はその点で言えば良くなっている」

「2019年型と同じフィーリングなわけではない。でもとにかく、近くなっているし他に良い点もある」

「テストでは空力の方にも取り組んだ。新カウルはかなりいいね。トップスピードを大きく改善できたんだ。たとえドゥカティからまだ時速10キロ離されていても、これはポジティブなことだ」

 なおロッシはテスト前半では、2021年型シャシーにあまりポジティブな印象を抱いていなかった。そこから一転した評価だが、ロッシはタイヤのグリップが欠けていたことが原因だと説明している。

Read Also:

「テスト2日目にはタイヤで多くの問題を抱えていたんだ。グリップがなくてね」

「(タイヤに)かなり苦戦したんだ。今日はタイヤがより機能しているようで、シャシーも良く、ペースも改善できた。僕のライディングスタイルの方でもね。前はいくつかのコーナーに入る時に十分な強さが無いように感じられていたところがあったんだ」

「長いテストでは適切なモチベーションを見つけることが簡単じゃない。だからとっても良いことだ」

「それにフィジカル面でも最初のテストよりもいい感じなんだ」

 

Read Also:

シェア
コメント

アレックス・マルケス、テスト4日目に転倒で右足の骨にヒビ。最終日も強行出走目指す

マルク・マルケス、遂に“バイク乗車許可”降りる。開幕戦復帰は可能なのか!?

接触したらペナルティじゃないのかよ! MotoGPフランスGPスプリントでの一貫性のない裁定に不満噴出、一部ライダーは半ば呆れ気味?

接触したらペナルティじゃないのかよ! MotoGPフランスGPスプリントでの一貫性のない裁定に不満噴出、一部ライダーは半ば呆れ気味?

MotoGP
フランスGP

接触したらペナルティじゃないのかよ! MotoGPフランスGPスプリントでの一貫性のない裁定に不満噴出、一部ライダーは半ば呆れ気味? 接触したらペナルティじゃないのかよ! MotoGPフランスGPスプリントでの一貫性のない裁定に不満噴出、一部ライダーは半ば呆れ気味?

クアルタラロ、苦境続くヤマハのマシン開発に自信ナシ「早く解決策を見つけなければならないけど……」

クアルタラロ、苦境続くヤマハのマシン開発に自信ナシ「早く解決策を見つけなければならないけど……」

MotoGP
フランスGP

クアルタラロ、苦境続くヤマハのマシン開発に自信ナシ「早く解決策を見つけなければならないけど……」 クアルタラロ、苦境続くヤマハのマシン開発に自信ナシ「早く解決策を見つけなければならないけど……」

ホルヘ・マルティン、限界突破。フランスGPスプリント独走優勝で「自分をアンロックできた」レース勝利は2021年以来

ホルヘ・マルティン、限界突破。フランスGPスプリント独走優勝で「自分をアンロックできた」レース勝利は2021年以来

MotoGP
フランスGP

ホルヘ・マルティン、限界突破。フランスGPスプリント独走優勝で「自分をアンロックできた」レース勝利は2021年以来 ホルヘ・マルティン、限界突破。フランスGPスプリント独走優勝で「自分をアンロックできた」レース勝利は2021年以来

イタリア豪雨災害の影響はここにも……地元の英雄ロッシを称えるイベントが中止に「今はそういう時ではない」と町長

イタリア豪雨災害の影響はここにも……地元の英雄ロッシを称えるイベントが中止に「今はそういう時ではない」と町長

MotoGP

イタリア豪雨災害の影響はここにも……地元の英雄ロッシを称えるイベントが中止に「今はそういう時ではない」と町長 イタリア豪雨災害の影響はここにも……地元の英雄ロッシを称えるイベントが中止に「今はそういう時ではない」と町長

バレンティーノ・ロッシ、ル・マン24時間のサポートイベントへ参戦決定。LMDhでのル・マン挑戦へまた一歩近づく

バレンティーノ・ロッシ、ル・マン24時間のサポートイベントへ参戦決定。LMDhでのル・マン挑戦へまた一歩近づく

Le Mans

バレンティーノ・ロッシ、ル・マン24時間のサポートイベントへ参戦決定。LMDhでのル・マン挑戦へまた一歩近づく バレンティーノ・ロッシ、ル・マン24時間のサポートイベントへ参戦決定。LMDhでのル・マン挑戦へまた一歩近づく

バレンティーノ・ロッシ、”政治的に正しい”今のMotoGPに距離を置く「愛好家のためのカテゴリーに戻っていった」

バレンティーノ・ロッシ、”政治的に正しい”今のMotoGPに距離を置く「愛好家のためのカテゴリーに戻っていった」

MotoGP

バレンティーノ・ロッシ、”政治的に正しい”今のMotoGPに距離を置く「愛好家のためのカテゴリーに戻っていった」 バレンティーノ・ロッシ、”政治的に正しい”今のMotoGPに距離を置く「愛好家のためのカテゴリーに戻っていった」

最新ニュース

プジョー、ル・マン24時間のハイパーポール進出逃しガッカリ……「期待に達していない」

プジョー、ル・マン24時間のハイパーポール進出逃しガッカリ……「期待に達していない」

LM24 Le Mans

プジョー、ル・マン24時間のハイパーポール進出逃しガッカリ……「期待に達していない」 プジョー、ル・マン24時間のハイパーポール進出逃しガッカリ……「期待に達していない」

ル・マンの”ルールにない”性能調整。トヨタWEC代表の小林可夢偉は怒り心頭「これはBoPではないらしい」

ル・マンの”ルールにない”性能調整。トヨタWEC代表の小林可夢偉は怒り心頭「これはBoPではないらしい」

LM24 Le Mans
24 Hours of Le Mans

ル・マンの”ルールにない”性能調整。トヨタWEC代表の小林可夢偉は怒り心頭「これはBoPではないらしい」 ル・マンの”ルールにない”性能調整。トヨタWEC代表の小林可夢偉は怒り心頭「これはBoPではないらしい」

ル・マン24時間|予選はフェラーリがワンツー。謎の性能調整背負うトヨタ2台も続き、ハイパーポール進出

ル・マン24時間|予選はフェラーリがワンツー。謎の性能調整背負うトヨタ2台も続き、ハイパーポール進出

LM24 Le Mans
24 Hours of Le Mans

ル・マン24時間|予選はフェラーリがワンツー。謎の性能調整背負うトヨタ2台も続き、ハイパーポール進出 ル・マン24時間|予選はフェラーリがワンツー。謎の性能調整背負うトヨタ2台も続き、ハイパーポール進出

格上げアストンマーチンF1、上位集団で求められるのは”素早いアップデート”。アロンソ「その点はまだ成長段階」

格上げアストンマーチンF1、上位集団で求められるのは”素早いアップデート”。アロンソ「その点はまだ成長段階」

F1 F1
スペインGP

格上げアストンマーチンF1、上位集団で求められるのは”素早いアップデート”。アロンソ「その点はまだ成長段階」 格上げアストンマーチンF1、上位集団で求められるのは”素早いアップデート”。アロンソ「その点はまだ成長段階」

登録