ロッシ、印象的な復帰果たしたペドロサを称賛「すでに”ペドロサスタイル”を見せている」
MotoGP第10戦スティリアGPにKTMから参戦しているダニ・ペドロサのパフォーマンスについて、引退を発表したばかりのバレンティーノ・ロッシは、その走りに感銘を受けたようだ。
写真:: MotoGP
2018年限りでMotoGPを引退し、KTMのテストライダーを務めてきたダニ・ペドロサ。彼は2021年の第10戦スティリアGPにKTMからワイルドカード参戦し、予選14番手を獲得した。その走りに、バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)は感銘を受けたようだ。
レース復帰に対して消極的な姿勢を保ってきたペドロサだったが、KTMのバイク開発が進み、開発フェーズが移り変わってきたことで、ワイルドカードによるレース参戦にも意義が出てきたと語った。そして今回のスティリアGPでグランプリ復帰を果たした。彼がホンダ製ではないバイクで世界選手権に出るのはこれが初めてだ。
FP3では12番手と、惜しくも予選Q2直接進出を逃したペドロサは、予選Q1で4番手。決勝を14番グリッドからスタートすることになった。
その走りを後ろから見ていたのが、バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)だ。現役引退を発表したばかりのレジェンドは、フリー走行と予選Q1でペドロサの後ろを走り、その適応の早さに驚かされたようだ。
予選を17番手で終えたロッシは、ペドロサのカムバックについて訊かれ「ダニは印象的なカムバックを果たした。彼はとても速くて競争力がある。特にFP4では、6番手になっているしね」と、motorsport.comに語った。
「フリー走行の間、僕は彼を追いかけ、彼も僕を追いかけていた。つまり、典型的なダニ・ペドロサのスタイルなんだ。非常にクリーンでブレーキングはハードだが、彼の走りはいつもとてもスムーズだ」
「それはいつも彼がレースをする時のようだった。彼が来季のマシンを使っているのは事実だろう。そのマシンは競争力がありそうだし、ここで多くのテストをしているようだ」
「彼がここでレースをする準備はできていると言える。いずれにしても、3年間レースから遠ざかっていたにもかかわらず、このような速さを見せてくれたことは非常に素晴らしいことだと思っている。ダニにはおめでとうと言いたい」
3年ぶりの予選を振り返ったペドロサは、完璧なラップを刻むのに苦労したことを認める一方で、復帰したことで「見たかったもの」をすでに見たとも語っている。
「他の選手と一緒に走って、中団にいるのは良いことなんだ」とペドロサは話す。
「最近はすべてがタイトになっていて、1つのコーナーでミスをしただけで大きくポジションを落としてしまう」
「だから、完璧なラップを作ることが重要なんだ。それは、予選前からわかっていた」
「可能な限りベストラップにしようとしたけど、すべてをまとめるのは難しいことだった。ブレーキングがうまくいったり、ターンがうまくいかなかったり、あるセクターがうまくいったりいかなかったりとね。だから、すべてを1つのラップにまとめることができなかったんだ」
「まだレースは終わっていないけど、自分が見たいと思っていたものがすでに見えている。レースをしていなかったときの自分に欠けていたものが、すでに全体像として見えてきた」
「だから、次のステップが何なのか、僕にはもうはっきりしているんだ」
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