ドヴィツィオーゾ、来季はテストライダーの可能性も? ロッシ&リンス“ラブコール”
アンドレア・ドヴィツィオーゾは2021年の行き先が未定となっているが、ヤマハのバレンティーノ・ロッシは可能ならドヴィツィオーゾをテストライダーとしてヤマハに迎え入れてもらいたいと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2020年限りで長年在籍したドゥカティを離脱することを発表したアンドレア・ドヴィツィオーゾ。彼は2021年も現役を続ける意向を持っているが、来季に向けて残っているシートは少ない。
数少ない選択肢のひとつであるアプリリアも、ドヴィツィオーゾを雇う金銭的余裕はないだろうと語るなど、彼の将来は不透明な状況だ。
ドヴィツィオーゾは2021年の1シーズンをサバティカル休暇を採ることも選択肢のひとつだと考えており、ワイルドカード参戦を含むテストライダーとしての役割を担うことも考えられる。
KTMのテストライダーに就任したダニ・ペドロサがもたらした影響を考えれば、ドヴィツィオーゾのように経験豊富なライダーがテストライダーに就任することによって、メーカーに大きなメリットをもたらすだろう。
そうしたテストライダー起用の可能性を、ヤマハのバレンティーノ・ロッシに訊くと、彼は可能ならドヴィツィオーゾと契約すべきだと答えた。
「ドヴィ(のヤマハテストライダーの可能性)についてだけど、そうだね。(可能なら)今すぐ
ドヴィとサインするだろう」と、ロッシは答えた。
「だけど僕としては、彼がレース用のシートを見つけることを願っている。彼はまだ若いし、速さもあるからね」
なおヤマハは2020年から、かつてチームで3度のMotoGPタイトルを勝ち取ったホルヘ・ロレンソをテストライダーとして起用している。
しかし現時点で彼がYZR-M1をテストしたのは2月のセパンテストのみで、その際も2019年型のマシンを使用しての走行だった。
なお、ロレンソが10月初頭にポルトガルのポルティマオ・サーキットで行なわれるミシュランのタイヤテストに参加しM1を走らせることを、チームマネージャーが認めている。
また先日motorsport.comが行なったインタビューの中で、ロレンソは来年もヤマハでテストライダーを務めることが最優先だと語った。
ロレンソによるテストが実施されてこなかったことについては、ロッシやファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)から疑問の声も挙がっていた。ただヤマハによると、日本に拠点を置くテストチームが、新型コロナウイルスによる渡航制限のため、ヨーロッパへ向かうことができなかったことが原因だと説明されている。
またドヴィツィオーゾのテストライダー起用という考えは、スズキにとっても魅力的なもののようだ。
スズキのアレックス・リンスは「確かに、興味深い選択肢だ」と、ドヴィツィオーゾ起用の可能性について答えた。
「シルバン(ギュントーリ/テストライダー)とドヴィツィオーゾのふたりを確保することになれば、パーフェクトだ。ドヴィは多くの経験を備えているし、他チームのバイクのことを知っているんだからね」
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