初優勝果たしたKTM、今季はタイトル争いに参加!? ロッシが予言
バレンティーノ・ロッシはMotoGP2020年シーズンにおいて、KTMがタイトル争いに参加できると考えている。

2020年のMotoGPは7月に再開を迎え、現在3レース(Moto2・3クラスは4レース)を消化。王者マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)の欠場が続く中、ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)が2勝し、前戦のチェコGPではKTMのブラッド・ビンダーが、チームにとっても自身にとってもMotoGPクラスでの初優勝を果たすなど変化に富んだシーズンとなっている。
そしてそのKTMが今季のタイトル争いに参加する可能性があると、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は考えている。
実際KTMは、マニュファクチャラーズランキングでは31ポイントを獲得し、首位のヤマハから26ポイント差の2番手につけている。
短いシーズンに王者マルケスの不在……KTMは今季、タイトル争いの真の候補に浮上していると考えているのか? そうロッシに訊くと、彼は次のように語った。
「ああ、そう考えない理由はない。去年と比較して彼らが成し遂げた改善は印象的だし、KTMはMotoGPのプロジェクトに多大な努力を注いでいるんだ」
「彼らは(実質的な開幕戦の)ヘレスで既に競争力を発揮していた。それにブルノではポル(エスパルガロ)のクラッシュがなければ、ワンツーフィニッシュも可能だったはずだ」
「彼らはとても強い。おそらくここレッドブルリンクでも優勝候補になるだろう。去年のレースでミゲル(オリベイラ/テック3・KTM)がいいレースをしていたのがその例だ」
「KTMは最低でも3人のライダーが力強い走りをしていて、強さを発揮している。だから確かに彼らはチャンピオンシップを争えると思う」
MotoGPはレッドブルで2レースを行なった後、ミサノでまた2連戦を行なう予定となっている。また現在ポイントランキング首位を走るクアルタラロは、レッドブルリンクとミサノで今季テストを行なっているKTMが強さを発揮していくるだろうと予想している。
「ああ、もちろんだよ」
KTMがタイトル候補になると考えているかを尋ねられると、彼はそう答えた。
「僕が思うに、ブラッドの優勝だけじゃなく、ヘレスで5位になったミゲルも本当に速かったと思う」
「それから彼らは連戦となるオーストリアでテストをしてきているし、同じ連戦のミサノでも既にテストを実施済みだ」
「だからまず第一に彼らのバイクは上手く機能するだろう。それから次の4レース(オーストリアとミサノ)のサーキットではもう新型バイクで走っていることから、ライダーのポテンシャルは本当に高いと思うよ」
「だから僕としては彼らがチャンピオンシップで、そして今後のレースでかなり良い位置を争うだろうと思っている」
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