42歳ロッシ、移籍初戦で予選4番手には笑顔。でも「表彰台に届くかは分からない」
バレンティーノ・ロッシはMotoGP開幕戦カタールGPで4番グリッドを確保。決勝レースでは5位以内に入ることができればいいだろうと語った。
Valentino Rossi, Petronas Yamaha SRT
Gold and Goose / Motorsport Images
ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われている2021年のMotoGP開幕戦カタールGP。その予選ではフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がレコードを大幅に更新して初ポールポジションを獲得したが、彼の師匠であるバレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)もまた、4番手と好位置につけてみせた。
ロッシは長年在籍したヤマハファクトリーチームを昨年限りで離れ、今季からはサテライトのペトロナス・ヤマハSRTへ移籍。42歳となったロッシは環境を新たにしてMotoGPに挑み続けることを選んだ。
プレシーズンテストからヤマハのファビオ・クアルタラロやマーベリック・ビニャーレス、ロッシのチームメイトとなったフランコ・モルビデリが速さを示す中、ロッシ本人はまずまず、といった印象であった。
そのため今回の予選でトップから0.342秒差の4番手となったことは、少なくともタイムアタックという点では競争力があることを示すことに成功したと言える。
この“生ける伝説”が2022年以降も現役を続けるかどうかは、シーズン前半の結果次第だと既に彼は語ってきた。しかしこうした走りを続けることができるのなら、ロッシが契約を延長する可能性も十分にあるだろう。
「新チームで新シーズンを始めるのには、(予選は)最高の形だったよ。タイムは素晴らしいものだ」と、ロッシは語る。
「4番手からレースをスタートするのは、このコースだととても重要だ。現時点で表彰台獲得が現実的と断言するのは難しいけど、トップ5で終えられれば嬉しい。1周は上手くいっているんだけど、レースペースも最高というわけではないからね」
そう語ったロッシ。彼はカタール以外でも走るまで、昨年型のバイクに欠けていた問題を解決できたかどうかの判断は保留すべきだと考えている。
ヤマハは最高速の面でライバル、特にドゥカティとの差が大きく、直線の長いコースでは苦しい状況に陥ることもあった。今季はエンジンの開発が不可能なため、ヤマハはカウルなど開発可能な部分で最高速を伸ばそうとしてきたが、ドゥカティとの差は依然として大きい。
実際カタールGPでは、ドゥカティのマシンを走らせるヨハン・ザルコ(プラマック)がMotoGPでの最高速を更新する時速362.4キロメートルを記録している。
「直線でのトップスピードの差は縮まってきているけど、ドゥカティとの差はまだ大きい。M1でオーバーテイクしようと思ったなら、それはブレーキングをした後、コーナーの中でなければ難しい」
「それがこのバイクで戦うことが簡単じゃない理由だ。モルビデリはそれを一番理解していて、2020年シーズンにそれを示していた」
なおロッシは現在のMotoGPマシンのスピードは、危険な領域に入ってきているという考えも付け加えている。
「時速330キロメートル以上で走っている時点で既に危険なんだ。皆そういったスピードにとても興奮しているけど、リスクが増加しているのは明らかだ」
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