バレンティーノ・ロッシ、26年目迎えた今も貪欲。“ただ走るだけ“は御免と結果求める
バレンティーノ・ロッシは2021年にペトロナス・ヤマハSRTへ移籍したが、彼は変わらず勝利を狙っており、ただキャリアを重ねるために走っているわけではないと語った。
Valentino Rossi, Petronas Yamaha SRT
Petronas Yamaha SRT
9度の世界タイトル獲得経験を持つバレンティーノ・ロッシ。彼はグランプリ26年目となる2021年シーズンに、ヤマハファクトリーチームからペトロナス・ヤマハSRTへ移籍した。
久々のサテライトチーム加入となるロッシだが、彼は今季も変わらず勝利を目指して戦い、決してMotoGPで“時間を過ごす”ためにレースをするわけではないと語った。
なおロッシの契約は2021年の単年となっており、2022年以降に関して現役を続行するかどうかはまだ分からない。ただペトロナス・ヤマハSRT代表のラズラン・ラザリはヤマハとの間にはロッシが満たすべきパフォーマンス水準が存在すると認めている。
彼がグランプリで最後に勝ったのは2017年のオランダGP。直近2年間での表彰台獲得は2回という状況であり、彼の現役継続のモチベーションに疑問を投げかける向きもある。
ロッシ本人はモチベーションの源が“バイクレースの楽しさ”だと繰り返し表明している。ただ決して楽しさだけでMotoGPのグリッドに着いているわけではないとも主張している。
26回目のシーズンに向け、何を期待しているのか? それをロッシに訊くと彼は「人生だ。26シーズンというのはとても長い」と答えた。
「でも僕はただそこで過ごすためにレースをしているわけじゃない。今年は僕にとってとても大事なシーズンだ。それにはここ2年のことがあって、僕の求めているモノよりも結果が劣っていたからだ」
「リザルトは重要になるし、鍵となるだろう。僕はより強くなりたいと思っているし、過去2年よりもさらに競争力をつけたい。表彰台を争い、勝利を争って、シーズンを通じて競争的でありたいと思っているんだ」
「新型コロナが収まっていない場合でも、昨シーズンよりも通常に近くなり、適切な時期に全て異なるコースを使用できればと願っている」
「目標は強くあること、(シーズンの)最初から最後まで競争力を発揮することだ」
ロッシは2022年以降に関しては、前半戦を通して自身のパフォーマンスを評価してから、ヤマハとの話し合いに臨みたいとしている。
ヤマハ側がロッシに求めているパフォーマンス水準は不明だが、ロッシは表彰台や勝利を争うことができれば、さらなるキャリア延長に向けた道が開くだろうと語った。
「サマーブレイク中に決めると思う」
2022年の計画について、ロッシはそう語った。
「だから決定の前、シーズン前半を良いものにして行きたい」
「決定はリザルトによる。僕が強く、表彰台や勝利を争うことができているなら、また(キャリアを)続けることができるだろう」
「そうでない場合は、ノーだ。だから夏頃に決めるつもりだ」
「それは簡単な決定じゃない。でも全ては結果によることは確かだ」
「僕が勝利、そして表彰台に向け争うことが可能なら、またもう1年続けられると思う。でもこれは僕個人の考えだ。チームとは話していないし、ヤマハとも話していない。恐らく彼らは僕に決定権は無いと言うだろう! それも可能なことだ」
「(現役を続けるかどうかは)僕の人生の多くを変えるだろう。だけどそんなに心配はしていない。長いキャリアを積んできたことは分かっているし、僕はハッピーだと知っているからね」
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