大ベテランのロッシ、“敬意”に欠ける一部ライダーに苦言「最近は自分のことしか考えない者もいる」

バレンティーノ・ロッシは、2021年MotoGP開幕戦カタールGPを終えて、一部のMotoGPライダーはライバルに対する“敬意”が欠けていると苦言を呈した。

大ベテランのロッシ、“敬意”に欠ける一部ライダーに苦言「最近は自分のことしか考えない者もいる」

 今季はペトロナス・ヤマハSRTへと移籍し、グランプリ生活26年目を迎えたバレンティーノ・ロッシ。彼は2021年MotoGP開幕戦カタールGPを12位で終えたが、終盤にはKTMのブラッド・ビンダーとターン1で交錯する場面があった。

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 ロッシはインに飛び込んできたビンダーに押し出される形となり、いくつかポジションを落としたが、この件にレースディレクションが介入することはなかった。またビンダーも接触があったとは考えていない。

「僕たちはターン1で接近したけど接触はなかった」

 ビンダーはレース後にそう語った。

「僕は彼の隣にいて、少しタイトだったけど接触はなかった。十分クリーンだったと思うよ」

 このインシデントに対して、中団グループのライダーのライバルに対する敬意の払い方が変わってきているのではないか、そう問われたロッシは、ビンダーのように“レース中にライバルを気にかけない”ライダーを揶揄してこう語った。

「相手に対して敬意を払っていて、クリーンに走っているライダーもたくさんいる」

「その一方でビンダーのように、ハードかつライバルのことを気にせず走っているライダーもいる」

「だから接近している時にブレーキを離されると、避けない限りは彼とぶつかって弾き飛ばされてしまう。でも今はそんな感じなんだ」

「今回のような場合、リスペクトという言葉を使うと大げさかもしれないけど、彼らの限界を理解するのが難しい。これまではお互いに接触するケースはあっても、接触しようとしてくるケースはなかったからだ」

「でも今は自分だけのことを考えて、他の人のことを考えないライダーもいるんだ」

 ロッシは長きに渡るキャリアの中で、多くのライバルと公に対立してきた。現代のMotoGPでそういった光景があまり見られないのは何故なのか? そう問われたロッシは、現代ではライダーがより注目されているため、派手な言動はすぐに槍玉に挙げられてしまうからだと説明した。

「僕も長い間レースをしているから、そういったことは経験してきた」とロッシ。

「今は状況が変わっていて、カメラもたくさん回っているし、外部からのプレッシャーもあるからそういった振る舞いはできない。90年代のように自分に正直な言動をしていると、すぐに話題にされて神経をすり減らすことになる」

「今は政治的に正しい振る舞いをしないといけない。それが世の中の流れだからだ。ライダーはより賢くなるだろうけど、昔のような時代は戻ってこないだろうね」

 

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