ロッシ「MotoGPライダーではなくなるまで集中し続けたい」引退後の4輪活動ではWECも視野に?
引退まで第17戦アルガルヴェGPを含めて2レースとなったバレンティーノ・ロッシ。彼は最後のバレンシアGPが終わるまで、競技に参加する緊張感を維持して、きちんとレースを終えたいと語っている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPの伝説、バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)の引退が刻一刻と近づいている。
ロッシは第16戦エミリア・ロマーニャGPで、現役最後の母国レースに参加。最後列からのスタートだったが、10位まで追い上げてフィニッシュを果たし、サーキットに集ったファンたちに感謝を伝えていた。
2021年シーズンの残るレースは、わずか2戦。11月5日から始まるアルガルヴェGPと、連戦で行なわれる最終戦バレンシアGPをもって、20年以上世界選手権に参戦し続け、最も影響力のあるライダーだったロッシが、MotoGPの世界から去ることになる。
ロッシは引退を表明してから、取材で何度もMotoGPへ別れを告げることについて繰り返し訊かれてきた。彼もそうした質問に答えるために“分身”が欲しいと話すほどだ。
そして最後の2連戦を前に、ロッシはMotoGPライダーではなくなることについて、最終戦が終わるまで考えずに集中し続けたいと語った。
「僕は、自分がもうMotoGPライダーではなくなる、バレンシア戦後の月曜日についてはあまり考えずに、集中し続けたいと思っている」と、ロッシは言う。
「この2レースをしっかりとしたレースにできれば素晴らしいだろうね」
なおロッシはMotoGP引退後の活動については、4輪レースへの参加する意向を示してきた。経験という面では、ロッシは既にラリーや耐久レースへの参加経験がある。
エミリア・ロマーニャGP終了後にはフェラーリ488GT3での走行も行なっている。ただこれは近年恒例となっている、アブダビで行なわれているガルフ12時間レース参加のための練習という意味合いが強い。
来季以降の詳細についてはまだ明らかとなっていないものの、彼はGTカーでのレースを続けることは確実だという。さらに彼は、世界耐久選手権(WEC)への興味も明かしており、今後は速さという面で自らのレベルを確認しなければいけないとも語っている。
「2023年からは、ポルシェやフェラーリ、アウディと言った大きなブランドがLMDh規定で参加してくるから、耐久レースにとっては非常に大事な瞬間だ」
「来年、僕は間違いなくGTマシンでのレースをやるけど、それがどのチャンピオンシップかは決まっていない。WECなのかもしれないし、ELMS(ヨーロピアン・ル・マン)なのかもしれないし、インターコンチネンタルGTチャレンジの可能性もある。でも、どのクルマで参加するのかも決めなくちゃね」
「その世界に入るなら、自分自身のレベルも理解しなくてはいけない。LMP2クラスやハイパーカーでもレースはしてみたいけど、このクラスのレースはドライバーのレベルがとても高いから、僕に参加するのに十分な速さがあるかどうかを確かめる必要がある。来年、そういったことも理解して行こうと思っている」
「重要なのは、どのチャンピオンシップに参加するのか、どのマシンでレースをするのか、それらを決めなくてはいけないということだ」
「良いオファーも色々もらっているけど、決めるのは難しいね」
「2輪レースだったなら、環境もパドックやチームも勝手知ったるところなんだけどね。4輪の世界は知らない本を眺めているようなものなんだ」
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