引退を”深く考えた”バレンティーノ・ロッシ……でも「VR46で1年”だけ”走るのはリスクが大きすぎる」

今シーズン限りでMotoGPから引退することを発表したバレンティーノ・ロッシは、来シーズンデビューする自身のチーム”VR46”でレースをすることについて「深く考えた」ものの、1シーズン走るだけでは「リスク」が大きすぎると感じたという。

引退を”深く考えた”バレンティーノ・ロッシ……でも「VR46で1年”だけ”走るのはリスクが大きすぎる」

 8月5日(木)、MotoGP界の”生ける伝説”とも言えるバレンティーノ・ロッシが、今シーズン限りで引退することを発表した。ロッシはその決断に至る前には、来季MotoGPにデビューする予定の自身のチーム”VR46”のライダーとして走ることについて「深く考えた」と明かすものの、同チームで1シーズンだけ走るのはリスクが大きすぎると判断……最終的に引退を決断することになったという。

 2021年シーズンのMotoGPが夏休みに入る前、ロッシは今シーズン限りでの引退を示唆するような発言をしていた。しかしVR46のメインスポンサーになるとされているサウジアラビアの石油企業”アラムコ”を支援する立場である同国のアブドルアジーズ・ビン・アブドゥラ・アール・サウード王子が、ロッシがライダーとしてVR46のマシンに乗ることを望んでいる旨の発言を行なったこともあり、ロッシは自らのチームのスポンサーをしっかりと確保するためにも、自らの進退決断について時間をかけることになった。

 VR46にはドゥカティがマシンを提供することが決まっており、このプロジェクトについてはロッシも自信を持っているという。しかし、これまで長くヤマハのマシンを走らせてきたロッシとしては、ドゥカティのマシンに慣れるには少なくとも2シーズンは必要だと考えており、同チームに加入して1シーズンだけ走るのは「リスクがありすぎる」と感じるに至ったという。

「来年について、チームからオファーがあるんだ」

 ロッシは引退会見でそう語った。

「正式なオファーがひとつあったんだ! 続けていくことについて、深く考えたよ。自分のチームのためにレースをしてみたかったし、タヴッリア(ロッシの故郷)にそのチームの僕のバイクを置きたかった」

「そこ(タヴッリア)には素晴らしいMoto3とMoto2のチームがあり、僕がよく知っている人がたくさんいる」

「たとえば1998年と1999年、250cc時代に一緒に働いたメカニックもいる」

「僕のチームでレースをするのは、とても魅力的だっただろう。でも結局、僕はいくつかの理由でそれをしないことを決めた。バイクを乗り換えないといけないからね。2〜3年あれば良いプロジェクトだったかもしれない。でも1シーズンしかない場合には、良いことよりもリスクの方が高いかもしれない」

「だから僕は、そうしないことを決めたんだ」

「2年前も昨年も、MotoGPを引退する準備ができていなかった。全てを理解して、試してみなければいけなかったからね。でも、今は大丈夫だ。心穏やかだよ」

「確かに幸せな状況ではない。でも来年もう1年レースをしたとしても、同じように幸せに感じることはないだろう。あと20年レースしたいからね!」

「この決断をするには、正しい瞬間だと思う」

「シーズンの残り半分は、前半戦よりも力強く走ろうと思うし、全力を尽くすつもりだ。しかし、(引退を決めたのは)正しい選択だと思う」

 

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