忖度はナシ? 愛弟子に“悩まされる”ロッシ「今年が心配……」
バレンティーノ・ロッシはVR46アカデミー出身のふたりのライダーがMotoGPに参戦することについて、“とても満足”であるとともに“心配だ”とも語っている。
Franco Morbidelli, Petronas Yamaha SRT
Gold and Goose / Motorsport Images
バレンティーノ・ロッシが主宰するライダー育成プログラム『VR46アカデミー』出身のライダー、フランコ・モルビデリと、フランチェスコ・バニャイヤのふたりについて、ロッシは“満足”と“心配”が両方あると語っている。
モルビデリは昨シーズン、マルクVDSからMotoGPデビューし、今シーズンは新設されたペトロナス・ヤマハ・SRTに移籍している。また、バニャイヤは昨シーズンMoto2タイトルを獲得し、今年MotoGPデビューとなる新人だ。
なお、モルビデリは最新型のマシンを、バニャイヤは2018年仕様のマシンを使用する事になっている。また、彼らふたりは2月6日〜8日に行われたセパンテストの総合タイムで、師匠であるロッシを上回る速さを記録している。
「アカデミーを始めた時はバニャイヤとモルビデリのふたりと戦うことになるなんて考えていなかったし、こんな“問題”が起こるとも思っていなかった」
「だから、僕はとても心配している」
「僕らは自分を倒せるライダーを(育成する事を)助けているんだ。ただ逆に考えると、アカデミーは非常に上手くいっているという事になるから、満足だ」
「でも、時間は戻せない……こんな風にね」
ロッシはそう冗談めかして話す。
モルビデリは、これまでに実施された3回のプレシーズンテストの全てで、8位以上を記録している。ヤマハ・YZR-M1はMotoGP参戦1年目に乗っていたホンダ・RC213Vよりも、ずっと前のポジションで走ることをモルビデリに可能にしているようだ。
モルビデリは今シーズン、ロッシに立ち向かうことで更にモチベーションを得られると語る。
「ロッシと争うのはいつだって良いことだ。これは僕だけじゃないと思うけど、さらなるモチベーションの源泉なんだ」
「トラック上でロッシと一緒にいると、より良くしようとするモチベーションと力を与えてくれる」
モルビデリはそう語る。
また今シーズン、プラマック・ドゥカティからMotoGPデビューするバニャイヤは、セパンテスト最終日トップタイムのダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)から、0.063秒だけ遅い2番手タイムを記録している。
「最速ラップは素晴らしかった。印象的だったし、すごいものだった。彼にはおめでとうと言いたい」
ロッシはバニャイヤについてそう話した後、こう付け加えた。
「レースペースはもう少し遅いことを願っているよ」
「経験が少ないことを考えれば、彼が常に見せていた速さと、1分58秒3というタイムはとても印象的だ。僕らは彼を注意しておく必要がある」
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