ロッシ、イギリスGPは“ほぼ”最下位。問題は寒さで選んだミディアムタイヤ?
バレンティーノ・ロッシはMotoGPイギリスGPで予選8番手に並んでいたが、決勝では18位とほぼ最後尾でのフィニッシュ。彼はタイヤのグリップが信じられないほど劣化してしまい、苦戦を強いられたと説明した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第12戦イギリスGPでは、バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)が18位フィニッシュと、ほぼ最下位の位置という結果に終わった。彼はその原因がタイヤの異常なグリップ低下にあると説明している。
ロッシはイギリスGP予選で、Q2へ直接進出し8番手を獲得するなど、今シーズンでも特に好調な週末となっていた。
彼は決勝レースでも中盤までトップ10以内を走っていた。しかし中盤を過ぎた頃になると急激にペースがダウン。最終版には自己ベストのペースから、4秒近くタイムを落とし、18位でのフィニッシュとなってしまった。彼より後方はフランコ・モルビデリの代役としてMotoGPデビューを果たしたジェイク・ディクソンのみで、実質的に最下位と言っていいだろう。
ロッシはレースを振り返ると、もっといいレースがしたかったと語り、今回の結果は非常に残念だと悔しさを滲ませた。
「僕は週末を通じてかなりの強さがあった。マシンにも良いフィーリングがあったし、まともなペースが備わっていたんだ」
ロッシはそう語る。
「ミディアムタイヤでスタートするのは、多少は僕たちにはマイナスだったことは分かる。ハードのほうが相性が良かったからね」
Alex Marquez, Team LCR Honda, Valentino Rossi, Petronas Yamaha SRT
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「でも今日はかなり涼しかったせいで、ミディアムを使う必要があった」
ロッシは決勝レースでリヤタイヤにFP4などで使用していたハードではなく、コンディションを考慮してミディアムタイヤを選択していたのだ。
「問題はあるかもしれないと思っていたけど、ここまでとは考えていなかった。スタート自体はうまくいったし、序盤は前方の集団について行くこともできた。そこは大事なところだ」
「大体は、戦えると思っていた場所、ペースで戦えていた。大体7番手、8〜9番手だね」
「でも5〜6周を超えたあたりで、リヤタイヤのグリップが信じられないほどに落ちた。右サイドにはもう全くグリップが無かった。タイヤが燃えているようで、そのあとパフォーマンスが大きく低下してしまった」
「1秒、2秒、3秒とペースが落ち始めてしまった。完走しようとしていたけど、もうひどく遅くなってしまっていた」
「とても残念だし、凄く悲しい。このコース、それを囲む多くのファン、その雰囲気が好きだから良い結果を出したかった」
「このトラックは非常に高速で、テクニカルなポイントもあるけど、マシンのフィーリングは良かった。週末を通じて競争力があったんだ。トップ10に入りたかった。でもこんな事になってしまった」
レースでハードタイヤを使用する選択肢は無かったのか? その点を訊かれたロッシは「残念だけど、ノーだ」と答え、更にこう続けた。
「ハードを使うことはできなかった。ラバーを機能させるためには温度が十分じゃなかったんだ」
「ミディアムでは少し厳しいだろうというのは分かっていた。2日目に僕はハードのほうが速かったからね。でも、ハードを選ぶことはできなかった」
「今日はかなり涼しかったから、ミディアムでレースをせざるを得なかったんだ」
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