ロッシ、別れの週末に「僕の全てを出し切った」“ラストダンス”はスペシャルな形で幕を閉じる
ペトロナス・ヤマハSRTのバレンティーノ・ロッシは自身最後のMotoGPレースで特別な想いを持つとは思いもしなかったとし、長いキャリアをトップ10で終えることができたことはとても重要なことだったと、最終戦バレンシアGPを振り返った。
ロードレース世界選手権において、26年にも及ぶ現役生活の中で432回のグランプリ出場を果たし、115勝、9度のワールドタイトルを記録するなど、輝かしいキャリアを送ってきたバレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)。そのロッシはキャリア最後のレースとなった2021年最終戦バレンシアGPを10番グリッドからスタートし、10位でチェッカーを受けた後は歓喜に包まれた。
ロッシの別れの週末は、初日となった金曜に最下位からスタートした。しかし、彼は日曜の決勝で「“世界のトップ10のライダー達”と最後を迎えられた」と言えるように、10位以内でレースを完走することが“重要”だったと語った。
「(今週末は)とても、とてもスペシャルな週末となった」
ロッシは決勝レースの後、MotoGPライダーとしての最後の言葉を述べた。
「こんな風になるとは思ってもみなかったよ。僕のキャリアの最後の週末については少し心配していたんだ。この瞬間のことをこれまでずっと考えてきたけど、最後に何を感じるのか、レースに集中できるのか、そして悲しくなるのか……わからなかったからね」
「だけど、木曜から本当に素晴らしい週末となった。沢山のサプライズを受けたよ。過去チャンピオンを共に獲得したマシン達や、僕のヘルメットを使ってくれたライダー達などを見ることができた」
「それにはとても感動した。またパドックにいる全ての人と全てのMotoGPライダーから大きなサポートとリスペクトを受けた」
「昨日(土曜日)から既に素晴らしい週末だった。上手く走れていたし、今日(日曜日)のレースではトップ10に入ることができた。それはつまり、僕のこの長いキャリアを世界トップ10のライダー達と共に締めくくれたということだ」
「これは僕にとってとても重要なことで、大きな意味のあることだよ。“僕の最後のレースはトップ10でフィニッシュしたんだ”ってこれから長いこと言うことができるからね」
Valentino Rossi, Petronas Yamaha SRT
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
ロッシは最後のレースで、まるで世界選手権タイトルを懸けて戦うかのようなアプローチをしようとしたが、“プレッシャー”からそのような心構えを持つのは難しかったという。
「まず第一に、僕のチームは良く働いてくれた」
「土曜日の朝には、金曜日に比べてバイクが一段と改善され、FP3から良いフィーリングでスタートできた」
「これは重要なことだ。土曜日から日曜にかけて僕たちは改善し、またペッコ(フランチェスコ・バニャイヤ/ドゥカティ)の助けのおかげで(FP3では)上位10番手までに留まることができた。そしてQ2に直接進出を決め、10番グリッドを確保できたんだ」
「今日はチャンピオンシップを戦うようなモチベーションと集中力を感じられた。最後のレースは文字通り最後のレースだから、とても重要だ」
「月曜から既に多くのプレッシャーを感じていた。やらなければならないことが山積みの中、簡単ではなかったよ。でも僕にとって一番大切なことは戦闘力を発揮することだった。なぜなら僕はまだライダーだからね」
「今日はとても良い走りができた。一度もミスをすることなく、始めから終わりまで僕の全てを出し切った」
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