「2021年も現役を続けたい」バレンティーノ・ロッシ、MotoGP再開を待たずに決断
バレンティーノ・ロッシは2021年もMotoGPで現役を続行することを決めたと明らかにした。
Valentino Rossi, Yamaha Factory Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
2020年はMotoGPに参戦するライダーの大半の契約更新のタイミングだ。現在ヤマハに所属するバレンティーノ・ロッシも同様となっているが、ヤマハは既に2021年以降のライダーを決定している。
今年1月にヤマハは2021年以降のライダーとして、マーベリック・ビニャーレスとファビオ・クアルタラロの起用を発表。ロッシはヤマハファクトリーチームから離脱することが決定した。
ロッシは現役続行か引退かの決断を2020年シーズンの序盤戦でパファーマンスを確かめた上で決定したいと述べてきたが、新型コロナウイルスのパンデミックを受けてシーズンが中断されてしまったことで、それは不可能となってしまった。
シーズンの再開は早くとも8月のチェコGPとなりそうな情勢のため、ロッシはレースを行なっていない状況で自身の将来を決定する必要があると認めた。
「僕は難しい状況にいる。話してきたように、現役続行を試みるのは主要な選択肢なんだ。続行に十分なモチベーションを持っているし、続けたいとも思っている」
「だけど競争力の水準を理解することは非常に重要だ。特に昨シーズンの後半戦では、僕らはかなり苦戦し、何度も遅くなってしまった。トップ5を争うことができなかったんだ」
ロッシは、ヤマハが25日に公開したインタビュー動画の中でそう語っている。
「だから、心の中でファクトリーチームとまたやりたいと思っていても、決定する時間を必要としていた」
「新しいチーフメカニック(ダビド・ムニョス)と理解できるように5〜6レースを必要としていて、より強くなれるようにいくつかチームに修正を加えることを必要としていた」
「問題はレースが無いことなんだ。ウイルスによってレースをすることができていない」
「だから僕はその前に決断を下さなければならない。なぜなら最も楽観的な状況でも、レースができるのは後半戦だからだ」
「8月か9月…そうなるといいけど……万事うまくいったら、だ」
「だからその前に決断しなくちゃいけない。とにかく、僕は続けたい。レースをすること無くこの決定を下さなければならなかった」
「確かに2020年はレースが行なわれない可能性もある状況だから、やめるのはベストな方法じゃない」
「だからもう1年チャンピオンシップをやって、来季の終わりにストップするのがより公平だ」
「だから、僕は2021年も続けたい」
ロッシは最終的に引退を決定した場合でも、ル・マン24時間レースなど4輪レースでキャリアを続けたいと公言している。
そしてその場合は7〜8レースの計画になるだろうと、ロッシは答えた。
「MotoGPを引退した場合でも、僕らには将来に向けた多くのプログラムがある。Moto2とMoto3には自分のチームがあるし、とても楽しんでいる」
「だからそれを続けたいと思っている。特に育っている若いイタリア人ライダーのためにもね」
「それが第一の計画だ。2つ目の計画はクルマでレースをすることだ」
「いくつかのチャンピオンシップでクルマでレースをして、毎年7〜8レースのプログラムを作りたいと思っている。これが将来の計画だ」
現役続行を決定したロッシだが、ヤマハはロッシに対して来年もファクトリー体制のフルサポートを継続することを約束している。参戦チームについては言及されていないが、ペトロナス・ヤマハSRTからの参戦が確実視されている。
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