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ヤマハの“問題”は解決していない? ロッシ「レースペースを維持できない」

ヤマハのバレンティーノ・ロッシはMotoGPカタールテストでのレースペースに不安があると認め、依然としてリヤタイヤの消耗に苦しんでいると語った。

Valentino Rossi, Yamaha Factory Racing

Valentino Rossi, Yamaha Factory Racing

Gold and Goose / Motorsport Images

 近年のヤマハはレース後半のリヤタイヤの消耗に悩まされ、苦戦してきた。しかし昨年はマーベリック・ビニャーレスが2勝を挙げるなどこうした問題は解決されつつあると思われた。

 MotoGPのタイヤサプライヤーであるミシュランが2020年シーズンに向けて用意した新タイヤは、耐久性の向上と、グリップの低下を緩やかにすることを目的に設計されている。そして同時に、グリップも改善されており、新タイヤは他のライバルよりもヤマハとスズキにアドバンテージをもたらすと考えられている。

 しかしながら3日間のカタールテストを終えた段階で、ヤマハのバレンティーノ・ロッシは依然としてリヤタイヤ消耗の問題が存在していると語った。

「最初に履いたタイヤでは強かった。残念だけど2本目を履いてアタックした時にクラッシュしてしまった」と、ロッシは言う。

「そういった理由で、僕は12番手になった。でもポジションより心配しているのは去年のレース後半のようにタイヤ、特にリヤタイヤ(の消耗)に苦戦していることだ。ペースを維持できないんだ。残念なことにね」

「昨日(テスト2日目)、僕らはロングランを行なった。今日は2回試してみたんだ。いくらかデータを手に入れたから、レースまでに改善を試みるために、理由を分析する必要がある」

「マシンの全体的なフィーリングは悪くない。今日もセッティングを改善していけたし良かったよ。最初の周回では僕はかなり速いんだけど、リヤタイヤの件は大きな問題だし、去年起きたことによく似ているんだ」

「だから、このことについては心配している」

 そうした問題が依然として残っているとしても、昨年より改善されてはいないのだろうか? そうロッシに訊くと、彼はこう答えた。

「かなり似ている。ただマレーシアではかなり良い感じだったから理解するのが難しいけどね」

「(セパンテストでは)ユーズドタイヤでもそんなに悪くなかった。でもここではより苦戦している」

 またカタールテスト3日目夕方に、ロッシはターン2で転倒を喫している。彼は左コーナーに向かう際にラインを僅かに外してしまったと話した。

「1本目のタイヤで良いラップタイムが出せた。そして2本目のタイヤでプッシュしようとしていたんだ。普通なら(タイムを)改善できるからね」

「でもターン2で少し右に寄ってしまった。アタックをしているときは常に注意を払う必要があるんだけど、フロントタイヤのグリップを失ってしまったんだ。でも僕はなんともないよ」

 

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