苦戦続くロッシ、ポルトガルは予選17番手に沈む。「もっと期待していた」と現状を心配
ペトロナス・ヤマハSRTのバレンティーノ・ロッシはMotoGP第3戦ポルトガルGPの予選を17番手と後方の順位で終えたが、好調なファクトリーヤマハ勢と比較しての現状は「不安だ」と認めた。
Valentino Rossi, Petronas Yamaha SRT
Gold and Goose / Motorsport Images
ペトロナス・ヤマハSRTのバレンティーノ・ロッシはMotoGPポルトガルGP予選を17番手と後方の順位で終了。カタール連戦から苦戦が続いているが、ヤマハファクトリーチームとの差は心配だと語っている。
第3戦ポルトガルGPの舞台であるアルガルヴェ・サーキットは、昨年初めてMotoGPを開催したコースだが、その際はフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)のみが十分な速さを発揮していた。
しかし今季はヤマハ勢が全体的にそこから立ち直っており、予選ではファクトリーチームのファビオ・クアルタラロがポールポジションを獲得。モルビデリが5番手と上位に並んでいる。マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)はタイム抹消の影響を受け12番手に留まったが、Q2へ進出できなかったのはロッシのみという状況だ。
ロッシはポルトガルGPでの自身のペースが素晴らしいものではないと認めている。その一方でクアルタラロやビニャーレス、そしてモルビデリといった他のヤマハ勢がFP4で好ペースを示していたこともあり、彼はこの現状は憂慮すべき状態だと見ている。
「ああ、ファクトリーチームのクアルタラロとビニャーレスは僕よりも強く、速い」
ロッシは現状について尋ねられるとそう答えた。
「そうだね、僕としてもここではより競争力を発揮できることを期待していたし、挑戦したいと思っていたから、心配している」
「でも出来ることは改善していくために一歩一歩作業をしていくことだけだ」
ロッシは2020年シーズンのポルトガル戦と比べると、今季はわずかに速くなってはいるが、大きな改善は難しいと語っている。
「大きな一歩を踏み出すのはかなり難しい。正直に言ってね」
「どのサーキットも異なってはいるけど、カタール2戦目と比較して僕も少しは速くなっている。でもとにかくトップグループには届いていない」
「去年と比較しても多少は速くなっている。だけど良いポジションをかけて競うには十分じゃないんだ」
「明日は後方からレースを始めることになるうえ、僕のペースは素晴らしいものじゃない。だけどウォームアップセッションで色々と試してみて、少しでも速くなれることを願っている」
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