ワークス離れるバレンティーノ・ロッシ、“最高の思い出”は『2013年のヤマハ復帰』
バレンティーノ・ロッシはドゥカティを離脱したあと、2013年にヤマハから復帰できなければ、レースを止めていただろうと語った。
MotoGPの2020年シーズンは11月下旬に行なわれたポルトガルGPをもって終了したが、今季をもってカル・クラッチローが引退することや、アンドレア・ドヴィツィオーゾが長年を過ごしたドゥカティを離れるなど、馴染み深いライダー達が変化の時を迎えたシーズンでもあった。
そして、その中でバレンティーノ・ロッシも変化の年を迎えていた。彼はシーズン開始前に2020年をもって延べ15年を過ごしたヤマハファクトリーチームを離脱することが発表されていたのだ。今季中盤には来季のペトロナス・ヤマハSRTへの移籍が発表。彼はサテライトチームに移って現役を続行することとなった。
ヤマハファクトリーで過ごした15年間の振り返ったロッシは、ドゥカティで苦しい2シーズンを過ごした後、2013年に現マネージングディレクターのリン・ジャービスからヤマハ復帰の声をかけてもらったことが“最高の思い出”だと語った。
「素晴らしい瞬間が本当にたくさんあった」と、ロッシは最終戦ポルトガルGPで語った。
「2004年以来、僕らは(当時クルーチーフの)ジェレミー・バージェス、そして古澤政生(当時のヤマハMotoGP開発責任者)と取り組んでいたんだ」
「だけど一番良く覚えているのは、2012年にリン・ジャービスと話したとき、彼らが僕にまたヤマハのファクトリーチームに復帰するチャンスをくれると言ってくれた事だよ」
「あの時、僕は打ちひしがれていたし、もしヤマハファクトリーに戻ることがなかったなら、レースを止めてすらいただろう。だから彼とヤマハの全員に本当に感謝している」
「それが、僕の最高の思い出だ」
ロッシは2013年にヤマハへ復帰すると、開幕戦から表彰台を獲得、第7戦オランダGPでは久しく遠ざかっていた勝利を挙げるなど、速さを失っていないことを証明した。
それから7年。ロッシは計7勝を挙げてきたが、2017年のオランダGPを最後に勝利からは遠ざかってしまっている。2020年シーズンのロッシは新型コロナウイルス感染によるアラゴン連戦の欠場なども響き、最終的にチャンピオンシップを15位で終えた。
今年1年間のハイライトについてロッシは、第7戦サンマリノGPだろうと語る。彼はこのレースで最後まで表彰台を争っていたが、最終ラップでジョアン・ミル(スズキ)による追い抜きを許し4位となっていた。
「(2020年には)いくつもの良い瞬間があった。ミサノのレース1みたいなね。あそこでは残念ながらミルが最終ラップで僕を負かしていったけどね」と、ロッシ。
「でも表彰台を逃しただけだ。僕は良いレースをしたし、フランコ(モルビデリ)がペッコ(フランチェスコ・バニャイヤ)の前で勝った。そしてMoto2ではルカ(マリーニ)と(マルコ)ベッツェッキがワンツーフィニッシュだった」
「だから(VR46)アカデミーにとって素晴らしい1日だったんだ」
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