波打つ路面に安全性への懸念が噴出。クアルタラロ「まるでジョークみたいだ……」
ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGPアメリカズGPの舞台であるサーキット・オブ・ジ・アメリカズの路面は「ジョークみたいだ」と、安全性に懸念を示した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGP第15戦アメリカズGPの初日を総合3番手で終えたが、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)の路面によって安全性に懸念が生じていると話した。
新型コロナウイルスの影響で昨年のレースがキャンセルされ、2019年のレース以来、MotoGPは久々にCOTAを訪れた。その間、路面はところどころ再舗装がなされている。
しかしバンピーなことで知られるCOTAの路面の”うねり”は、目に見えて酷くなっていた。初日のフリー走行では、特にターン2や3、ターン10で多くのライダーがバンプで挙動を乱していた。
クアルタラロはサーキットの状況を非難し、「MotoGPにふさわしいコースではない」と言い切った。
「僕がモトクロスバイクでトレーニングする時に使うコースと似たようなモノだ。だけど、より高速だし、MotoGPバイクで走るんだ」
「だから、本当にひどいんだ。3年前から再舗装が必要だと言っていたのに、さらに悪くなってしまった。なんでそんなことになるのか分からない」
「なんて言っていいか分からないけど、ジョークみたいだ」
「ここは僕にとって、MotoGPのコースではない。1ラップだけならOKだけど、レースで20周もすれば、良くない瞬間も目の当たりにすることになるだろう」
「ターン10で多くのバイクが振られていた。問題は、バンプが可能な限り最悪の場所にあるということだ。ターン1やターン11、ターン12にバンプがあったとしても、それは低速コーナーなので問題はない」
「だけど(高速コーナーの)ターン2や3、ターン10はバンプがあったら最悪のコーナーなのに、そこにバンプがあるんだ。どうなるか見てみよう」
「僕は普段、セーフティ・コミッションには行かないけど、何か重大なことがあったときには行くことにしている。今日は安全性に関して重大なことがあった……コースが安全ではないということだ」
クアルタラロは、COTAの路面がレースのオープニングラップに与える影響についても懸念を示した。
「僕としては、とても危険だと思う。本当に危険だ」と彼は付け加えた。
「決勝では、最初の2周は混乱すると思う。どうなるか見てみよう」
「ターン2や3、ターン10はバンプがなくても、すでに危険な部分だ。でもバンプがあることでさらにレベルがひとつ上がっている」
ウエットコンディションの中を走るマルケス。水たまりを見ると、路面の凹凸が分かる
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
2013年以降、2018年までアメリカズGPを6連勝したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)も、クアルタラロの意見に同意し、次のように付け加えた。
「バンプの状況は限界に達している。路面のコンディションも限界だ」
「問題は、本物のバンプとは違うということだ。アスファルトが”動いて”いて、それがとても難しいんだ」
昨シーズン、チェコGPでも路面の安全性に問題があり、再舗装に必要な費用をサーキットが負担できなかったことから、2021年のカレンダーからチェコGPが削除された。MotoGPを主宰するドルナ・スポーツがCOTAに同様のプレッシャーをかける可能性も十分ある。
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