チェコGP優勝のマルク・マルケス、終盤の小椋藍の猛追は“怖かった”と語る「最後の6周は今年で一番長く感じた」
マルク・マルケスは、小椋藍を従えながら先頭を走るチェコGPの終盤はかなり気の抜けない展開であったと振り返った。
Marc Marquez, Ducati Team
写真:: Gold and Goose Photography / Getty Images
MotoGPチェコGPで今季2勝目を飾ったマルク・マルケス(ドゥカティ)。過酷なコンディションの中、小椋藍(トラックハウス)、そしてチームメイトのフランチェスコ・バニャイヤを抑え切っての勝利は格別な喜びとなったようだ。
21周の決勝レースを4番グリッドからスタートしたマルケスは、バニャイヤ、小椋と先頭集団を形成すると、終盤にはペースを上げ、16周目にバニャイヤを抜いてトップに立った。そして翌周には同じくバニャイヤを抜いた小椋が2番手に浮上したが、マルケスは一定のマージンを保ち続け、そのままトップチェッカーを受けた。
怪我明けで体調が万全ではない中、猛暑のブルノでのレースを終えて明らかに疲労困憊していた様子のマルケス。彼はレースをこう振り返った。
「大型スクリーンで見ていたら、小椋が自分に仕掛けようとしている場面もあった。だから『行かなきゃいけない』と思った。後ろにいるとフロントタイヤ的にもさらに厳しくなるからね」
「ペッコ(バニャイヤ)を抜くために、かなりリスクを負ってターン1、ターン3と攻めて、ターン4で仕掛けた。それが唯一の方法だった。1周は守りに徹して、そのあとアタックに転じた。それで小さなギャップを作ることができた」
「そのあとオグラが来ていたから、終盤の彼のペースがすごく怖かった。普段から彼は終盤に本当に強いからね」
小椋がプレッシャーをかけ続けた結果、マルケスは最終ラップの最終セクションでやや挙動を乱す場面もあった。これも、小椋の“後半の強さ”が7度のMotoGP王者にとっていかに脅威であったかを物語っている。
「オグラの最終ラップでの強さは誰もが知っているから、後ろにオグラがいると安心できなかった。だからこそ、最後のシケインでもプッシュし続けていた」
そう語るマルケス。バイクをスライドさせてしまったのは、直前のコーナーでミスをした結果、小椋がすぐ後ろに迫っているのではないかという意識があったためだという。
「最終ラップのターン11、12で小さなミスをしてしまった。そのあと後ろにオグラがいる状況はこちらとしては嫌だったんだ」
これでハンガリーに続いて2連勝となったマルケス。バラトンパークは反時計回りのコースだった一方、ブルノは回復途上の右腕に負担のかかる時計回りのサーキット。そんな過酷な条件下で勝利を収めたことに、マルケスは明らかに満足げであった。
「知っての通り、僕は絶対に諦めない」
「最後の数周は本当にきつかった。バイクは良かったけど、自分はもう限界だった。ただペースを維持することだけを考えていた……あの最後の6周は、今年で一番長く感じたよ」
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