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各ライダーから路面の安全性に対し不満の声。ミル「来年再舗装されていなければレースはできない」

MotoGP第15戦が開催されているサーキット・オブ・ジ・アメリカズ。その路面には多くのくぼみがあり、MotoGPライダー達は安全面に対し不満を露わにした。

Joan Mir, Team Suzuki MotoGP

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGPアメリカズGPは新型コロナウイルスの影響で昨年の大会が中止となり、2021年大会も春先の開催から10月開催に延期となっていた。その中で約2年半ぶりにサーキット・オブ・ジ・アメリカズに戻ってきたMotoGPではあるが、初日の走行を終えた最高峰クラスのライダーたちは一様に、トラック上にある大量のくぼみに対して不満を持ったようだ。

「僕は全てのライダーを代表して言っているけど、もし来年戻ってきた時に路面が再舗装されていなければ、僕たちはここでレースをすることはできないだろう」

 昨年のMotoGPチャンピオンであるジョアン・ミル(スズキ)は、アメリカズGP初日を終えてこのように語った。

「でも、それにはもちろんお金が掛かる。3年ごとにアスファルトを舗装しなければならないような気がするけど、セーフティコミッションがどのように判断するかだね」

「とても難しい一日だった。こんなに安全性に問題があるとは思わなかったし、バンプを上手く乗り越えられなかった」

「優先するべきことは、この最悪な路面の解決案だ。僕たちはこの解決策を見つけなければならない」

「デリケートなシチュエーションだよね。このようなバンプのある中で、20ラップの(決勝レースの)初めの数周をグループ内で走るのは非常に難しいだろう」

 大会初日となった金曜の夜、通常通りセーフティコミッションが開かれ、ライダー達はこの状況について話し合い、解決策を模索することとなった。

「セーフティコミッションでは、他のライダーと意見を交わし、彼らが何を言っているのかを確認する。そして今年、来年に向けて解決策を考えるんだ」

 そう語ったミルは、トラック上にくぼみがあり危険な走行ポイントを指摘した。

「第2コーナーは沢山くぼみがある。そして第3コーナーと第5コーナーに入る前にも大きなくぼみがあるんだ。第1セクターの一部分と第2セクター全体が最もくぼみの多い場所だと思う。こんな状況でこれまで走ったことがない」

 レプソル・ホンダのポル・エスパルガロもこの状況に満足していないライダーのひとりだ。エスパルガロはプロモーターにこのような状況が起こり得ることを警告していたと指摘した。

「一番腹立たしいことは、セーフティコミッションが説明した問題だ。トラックの下層土が動いたことが原因でアスファルトの下で波が発生し、トラック全体にひびが入ったという」

「2年前に苦情を申し出たところ、アスファルトを張り替えると言っていたが、当時良かった部分も時が経つにつれ悪くなると警告したところ実際にそうなってしまった。アスファルトが悪いとコースも悪くなる。これはトラック全体の改造に取り組まなければいけないだろう」

「批判的なことを言って申し訳ないけど、このトラックは世界選手権のレベルではないし、MotoGPバイクでレースをするレベルでもない。首が折れてしまうよ。僕たちのバイクはロードバイクではないから、このような段差を吸収するサスペンションがないんだ」

日曜走行の見合わせを提案するライダーも

 また、ポル・エスパルガロの兄、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)も同様に批判的な厳しい意見を述べた。

「もし、僕たちライダーが日曜のレースを走るかどうか投票で決められるなら、僕は走らない方に投票する」

「僕たちは何年も前から、このサーキットに不満を持っていたが、再舗装されることはなく、穴があってとても危険だ」

「2015年のバイクは今よりもずっと悪かったし、それから6年経っているというのにも関わらず(マルク)マルケスのタイムは当時より2秒も遅い。コースは危険で、日曜にここでレースをするのは危なすぎる」

 金曜初日の走行をトップタイムで終えたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は、他のライダーほど否定的ではないにせよ、サーキットに問題があることを認めた。

「ここは好きなサーキットだけど、アスファルトの状況はちょっと限界だと思う。バンプがあるのではなく、アスファルトが動いている。バックストレートは再舗装されているから、少なくとも多少はリラックスできるけどね」

「世界選手権のサーキットの水準はとても高い。だけど2013年のラグナセカは沢山のバンプがあったことを覚えているよ。また、インディアナポリスも同じだった。僕はバンプがあることより、近くに壁がある方が危険だと感じているけど、みんな滑らかなアスファルトを好むことは明らかだ」

「問題はアスファルトにあるくぼみではなく、地面が動くことだと思う」

 マルケス以外に唯一サーキット・オブ・ジ・アメリカズを制したことのあるアレックス・リンス(スズキ)は日曜にレースをするかどうかの投票を行なう可能性について、不安を表した。

「なんと言ったら良いのか……合意に達するのは難しいことだけど、僕たちは解決策を見つけなければならない。コースは随分と悪化している。誰もここで走るということがどういうことなのかをわかっていないんだ」

 ルーキーのホルヘ・マルティン(プラマック)はこのサーキットでMotoGPマシンを走らせるのは今週末が初めてだが、同様に危険を訴えている。

「危険な箇所がいくつかあると感じている。ここのトラックは素晴らしく、とても楽しい。でも急にくぼみが現れる箇所が2ヵ所ある。第2コーナーと第10コーナーは本当に危険だ」

 また、マルティンは金曜のセーフティコミッションに参加し、他のライダーの意見を確かめた。

「僕は意見を求められれば述べるし、同意できないことがあれば言う。でも、僕もアレイシも、みんな同じことを言っていたと思う」

 

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