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MotoGPの市街地レース、安全には妥協なし! アレックス・マルケス「”壁”があれば、ライダーたちはレースをしないだろう」

アレックス・マルケスは、オーストラリアGPの新たな開催地となるアデレード・サーキットが、明確な安全基準を満たさなければならないと明言した。

Jack Miller Adelaida Street Circuit

 中東情勢悪化によりカタールGPが延期されたことにより、MotoGPは4月に中断期間が生まれたが、この期間中に選手権とライダーたちは様々な側面について熟考する時間を得ることができた。

 グレシーニのアレックス・マルケスは今週、自身が株主を務めるバイクレンタル会社Momovenが主催したイベントで、いくつかの話題について語った。そのひとつが、2027年から象徴的なフィリップアイランド・サーキットではなくアデレードへと開催地変更となるオーストラリアGPについてだった。

 アデレードでのレースは、都市中心部の市街地コースでのレースとなる。アデレードでは現在オーストラリア・スーパーカー選手権が開催されており、過去にはF1も開催されたことがある。

 しかしMotoGPでは市街地や公道でのレースが開催されたことはない。ロードレース世界選手権(WGP/2001年以前)時代を遡っても、1982年のフィンランドGPがイマトラで行なわれたのが最後となっている。

Jack Miller, Adelaida Street Circuit

Jack Miller, Adelaida Street Circuit

Foto de: Uncredited

 アデレード・サーキットについて質問された際、アレックス・マルケスはファンを安心させようと、厳密には市街地コースではないと指摘し、ランオフエリアが十分でない場合はライダーはレースを中止して停止すると明言した。

「アデレードは市街地コースではなく、都市の中にあるコースだ。常設のサーキットではないけど、ヘレスやオースティンなどのサーキットと同じようなコースになる。市街地コースという概念は多くの人を誤解させてきた。壁はないし、モナコのようなコースでもない。もし壁があったら、MotoGPライダーたちは真っ先にレースは開催されないと言うだろう」

 またこのインターバル期間中には、KTMのペドロ・アコスタがスプリントも合わせて年間40レース以上を戦う今のフォーマットでは、ライダーの選手生命が短くなりかねないと発言した。

 この点について、MotoGPのレース数が多すぎるかと問われたアレックス・マルケスは、興味深い見解を示した。

「多すぎるということはないと思う。でも、22戦が限界だと思う。心配なのは、僕はもうベテランで、このフォーマットで長く走ることはないだろうけど、チームメイトのフェルミン・アルデゲルみたいな若いライダーは、このフォーマットだと燃え尽きてしまうのが早いかもしれないということだ。レースが増えれば、怪我も増える。怪我をする確率ははるかに高くなる。肉体的に疲弊した状態でレースに臨む可能性は十分にある」

 アレックス・マルケスは来季はドゥカティ陣営から離れ、KTMのファクトリーチームに移籍すると見られている。正式発表はまだだが、これはmotorsport.comでも繰り返し報じてきたように、運営側とMotoGPコンストラクターズ協会(MSMA)が商業権協定に合意していないことが原因だ。

 アレックス・マルケスもそれを認め、現状について付け加えた。

「MSMAと選手権側との交渉のため、すべてが『待機』状態にある。継続されるかどうかは不明で、現時点では来年の選手権は存在しないんだ。それが現実だ」

「どのメーカーも協定には署名していない。合意に至るかどうか? もちろんそうなるとは思う。だけど、現時点では(2027年の)MotoGPは存在しないんだ」

「だからこそ、今は落ち着いていられるんだ。将来のことについて言えば、これは一般的な話だと思うけど、ほぼ全員が正式な契約は結んでいないものの、どこに行くかについては何らかの形で口頭での合意は得ているはずだ。しかし確かに合意が成立するまでは、何も署名することはできない」

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