未だ回復途上のマルケス……ドヴィツィオーゾは「ホンダから“要請”あれば代役の準備OK」
アンドレア・ドヴィツィオーゾのマネージャーであるシモーネ・バティステラは、2021年シーズンにホンダからマルク・マルケスの代役要請があった場合、ドヴィツィオーゾが受ける準備はできていると語った。
写真:: Red Bull Content Pool
2021年、アンドレア・ドヴィツィオーゾはMotoGPから離れサバティカル(一時休養)をとっているが、彼のマネージャーは、怪我で療養中のマルク・マルケスの代役としてレプソル・ホンダから要請があれば、受ける準備はできていると語った。
ドヴィツィオーゾは昨年、長く在籍したドゥカティと契約延長に至らずチームを離脱。彼は2022年のMotoGP復帰を目指しており、今年はどのチームともテストライダーなどの契約を結んでいないフリーの状態で過ごしている。
しかし、彼が今年中にMotoGPに復帰する可能性はあると考えられている。それは昨年の7月にレースで右腕骨折を負い、3度の手術が必要となったことで今でも療養とリハビリが続いているマルケスの代役という可能性だ。
マルケスは昨年12月に骨折に対する3度目の手術を受けた。しかしその回復には6ヵ月間が必要という見方もあり、2021年シーズンの復帰についても不透明な状況にある。
そうした背景もあり、仮にマルケスの治療が長引いた場合、フリーかつ経験豊富なドヴィツィオーゾが代役として起用されるのではないかと考えられているのだ。
ホンダは本件について少なくとも公に興味を示してなどはいない。しかしドヴィツィオーゾのマネージャーであるシモーネ・バティステラは、ホンダへ売り込みをかけており、ドヴィツィオーゾもその準備はできていると語った。
「(ホンダからは)まだ電話は来ていない。だがもし連絡があったなら、アンドレアは本当に準備できているよ」
バティステラはSky Sport Italiaに対しそう語った。
「彼は愛好するモトクロスのトレーニングを行なっているが、MotoGPのプレシーズンの準備をするのと同じような激しさでそれをやっているんだ。我々は2022年にフル参戦復帰するために取り組んでいる」
先日motorsport.comがマルク・マルケスのクルーチーフであるサンティ・エルナンデスにインタビューを行なった際、彼は「ホンダにとってドヴィツィオーゾと契約するのが自然なことだとは思えない」と答えていた。
しかしバティステラはマルケスの怪我による離脱をチャンスだと見ているようだ。
「私もアンドレアもマルクの身に起こったことについては本当に残念だと思っていると、明確にしておこう。そしてホンダが彼がいつ復帰できるのか、その正確な評価を行なっていることも明らかだ」と、バティステラ。
「私個人の意見だが、彼らがこうしたデリケートな状況でミスを犯すことを恐れているのはふつうのことだと思う。彼らが決定を下す上で、来月は極めて重要な時期になるだろう。そして我々としては、他の事を自由に行なえるよう全てのテストライダーのオファーを断っているから、スターティンググリッドへ戻る準備はできているよ」
またバティステラは3月の開幕戦カタールGP前に行なわれるテストに、ドヴィツィオーゾが“試しに”参加することに抵抗はないとも語った。
「その点だが、我々がお互いのことを知り、アンドレアがホンダのマシンでどれほどの事ができるのかを理解するための呼びかけだと思えば、それはアリだ。優勝しているバイクと、カタールで強さを発揮してきたライダーの組み合わせは、ファンやそうでない人の興味を呼ぶだろう」
一方で、ドヴィツィオーゾがマルケス代役を務める可能性について障害も残っている。それは彼の代役期間と、のちの処遇だ。
「正直に言って私は、ホンダがドヴィとチャンピオンシップをスタートさせ、そしてシーズン途中でバイクを取り上げるようなことは想定してない」
バティステラはそう語る。
「しかしポル・エスパルガロと共にシーズンを開始し、マルケスの復帰時に3台目のバイクを追加するというのは、(運営のドルナCEO)カルメロ・エスペレータが言うように実現可能ではない。そのため我々に取れる道は多くないんだ」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments