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“バンプ問題”のシルバーストン・サーキット、MotoGP開催までに修正を計画?

シルバーストン・サーキットのブルックランズコーナーに存在するバンプだが、8月のMotoGPイギリスGPに向けて補修が行われる計画が存在するようだ。

Johann Zarco, Monster Yamaha Tech 3

Johann Zarco, Monster Yamaha Tech 3

Gold and Goose / Motorsport Images

 シルバーストン・サーキットのターン6”ブルックランズ”に存在するバンプは、F1開催によるフィードバックを受け、8月に行われるMotoGPイギリスGPまでに修正されることになりそうだ。

 シルバーストン・サーキットは2018年に路面の再舗装を行った。しかしMotoGPイギリスGPの際に排水性の問題が露呈しレースは中止。その後更に舗装を変更し、先月その作業が完了した。

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 今回新たに路面舗装を実施したのはイングランドを拠点としているTarmac社であり、アルゼンチンGPの開催地でもあるテルマス・デ・リオ・オンドの再設計など、多くのMotoGP開催地での業務に携わったイタリアのトラック設計会社Studio Dromoに監督を受けていた。

 しかし先日行われたF1イギリスGPで、新舗装の路面はF1ドライバーから賞賛を受けつつも、いくつかバンプが残っていると指摘を受けた。中でもターン6(ブルックランズコーナー)が特に問題だとされ、コースオフするマシンも目立った。

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 Studio Dromoのオーナーであるヤルノ・ザフェッリがmotorsport.comに語ったところによると、こうしたバンプは再舗装の作業が完了した後すぐに発覚していたという。そしてF1が行われる前にバンプを修正する作業を行うことも考慮されていたようだ。

 ただ、再舗装が完了してから10日足らずという状況であり、修正作業がF1イギリスGPでのスムーズな走行へリスクをもたらす可能性もあったため、こうした案は却下されたという。

 またザフェッリは、FIMによる視察が月曜日に行われ、既にブルックランズコーナーの修正が計画されていることを、motorsport.comに対して認めた。

 Tarmacの計画の実現可能性と天候が問題となってはいるが、作業は現在からMotoGPイギリスGPが開催される8月23日〜25日までの間に行うことが計画されている。

■バンプの存在を責めることはできない理由も?

 なおザフェッリは、こうしたバンプが、Tarmacが今までイギリスのサーキットで使用されたことのない新型の温度に敏感なアスファルトを使用した結果だとも付け加えている。

「我々は(路面を)二層構造で設計した」とザフェッリは説明した。

「最初の層は柔らかい化合物であるため、規則正しく行われ、作業はスムーズに行われた」

「その後、表面を舗装した時は実に難しかった。非常に温度に敏感だったのだ。路面を望む硬さにするためには、より厳格な温度管理が必要だった。それがまさに我々の行ったことだ」

「問題はその初日にあった。我々はウェリントンストレートから(舗装を)始めることに決めていたのだ。その理由は、請け負う業者に対して、この素材を使う訓練をするためだった。以前行ったテストを除いて、今回の素材がイギリスで使われたことはなかったからね」

「だが実際にこなすのは常に難しいことだった。ブルックランズは、新素材を使った初日に遭遇した最初のコーナーだったんだ」

 そしてザフェッリはこうしたバンプについて、施工を担当したTarmacを責めることはできないと語ると共に、このプロジェクトに向けた取り組みについて賞賛を送った。

 Aggregate Industriesによって敷設された以前の路面も当初は賞賛を受けていたが、7月にF1が行われた後には劣化することになった。

 ザフェッリは今回改められた路面について、完成したばかりにもかかわらずF1の期間中に劣化の兆候は見られなかったと語っており、“傑出した結果”と称賛した。

「我々は(新路面が)良好な排水性を備えていること、そして以前存在していたバンプを60%以上減らすことができたと認識している」

「F1では素晴らしいレースが行われ、さらにラップレコードは最終周にハードタイヤのルイス・ハミルトンにより更新された。新路面を敷設してから僅か20日後にだ。アスファルトは本当に良いものだと分かっている」

「何も壊れる兆候は無かった。素晴らしい、傑出した結果だよ」

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