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ランク首位のクアルタラロ、アラゴンでまたも苦戦の8位。原因はリヤタイヤのトラブル?

ヤマハのファビオ・クアルタラロはMotoGPアラゴンGPで苦戦し、8位でフィニッシュ。彼曰く、リヤタイヤに何らかの問題が発生していたことで、8位が限界だったようだ。

Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 2021年のMotoGPチャンピオン争いをリードしているヤマハのファビオ・クアルタラロ。彼は第13戦アラゴンGPで予選3番手を獲得したが、レースでは苦戦し、8位フィニッシュに留まりライバルにポイント差を縮められてしまった。

 クアルタラロは予選終了後の段階では、表彰台を争うのに十分なペースがないと述べていた。ただ決勝当日のウォームアップを経て自信を取り戻しているようだった。

 しかし決勝レースがスタートすると、彼は序盤からポジションを下げてしまい、レースを通じて挽回も叶わず、8位でフィニッシュすることが精一杯だった。

 クアルタラロによると、レースではリヤタイヤが序盤から正常に機能しなかったことで、ポジションを落とすことになってしまったのだという。

「ウォームアップのあと、僕としては表彰台を争うことができると予想していたんだ。とても良いフィーリングがあったからね。それに26周したタイヤでもマネジメントできていた」

 クアルタラロはそう語る。

「だけど、レースの序盤からリヤタイヤは普段どおりに機能していなかったんだ」

「そのせいで僕はポジションをどんどん落としてしまった。唯一ポジティブだったのは、諦めずにそのポジションで戦うことができた点だ。それがたとえ7位や8位、9位でもね。最後まで戦うことができた。これはポジティブなことだ」

 ランキング2番手のバニャイヤが優勝したことで、ポイントリーダーであるクアルタラロのリードは53ポイントまで減少した。ただクアルタラロは今回の結果が「災難だとは思っていない」と語り、こう続けた。

「何かが違うと感じられた。今日は何かが間違っていた」

「昨シーズン、そして2019年は、フロントタイヤ(の内圧上昇による失速)の失敗を除けば全てが正常だった」

「だけど今日は何が起こったのかわからない。1周目からリヤタイヤは(適切に)機能していないように思えたんだ」

「だから深く分析する必要がある。何かのせいにしたいわけじゃないけど、正直に言って1周目から最後まで妙な感じだった」

 リヤタイヤの問題について、クアルタラロは週末を通じて得られていたグリップやトラクションが決勝では無かったと語っている。そしてアラゴンがヤマハにとってはオーバーテイクの難しいコースであることも苦悩の原因だったという。

「タイヤのせいにしたくはないが、今日のフィーリングは週末を通じて経験のないものだった。1周目からグリップも、トラクションもなくて、ブレーキングの減速時のパフォーマンスも違っていた」

「だから何かが違っていた。それからこのトラックは僕らにとってオーバーテイクが難しいことも事態を複雑にした。ターン15からターン1にかけて0.3~4秒は失っているせいで、コーナーで挽回する必要があって、オーバーテイクができないんだ」

「そのせいで少し難しい状況だった」

 

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