元ハースF1代表シュタイナー、MotoGP参戦テック3買収完了に近づく。チーム体制は現状維持?
motorsport.comの調べでは、元ハースF1代表のギュンター・シュタイナーによるテック3 MotoGPチームの買収完了が近づいているようだ。
かつてハースF1チームの代表を務めたギュンター・シュタイナーが、KTMのサテライトチームとしてMotoGPに参戦するテック3を買収完了間近だということが、motorsport.comの調べで分かった。
1990年にエルベ・ポンシャラルと、現在もエンジニアを務めるギー・クーロンによって設立されたテック3は、オリビエ・ジャックを迎えて世界選手権の250ccクラスを制した後、2001年から最高峰クラスに挑戦してきた。
一方でイタリア出身の60歳であるシュタイナーは、ラリーメカニックからF1の世界に入り、ジャガーやレッドブルを経て、ハースF1創設期からチームを率いてきたが、2023年限りで契約終了。現在は小松礼雄がチーム代表を引き継ぎ、Netflix効果で人気のあるシュタイナーはF1解説者を務めている。
シュタイナー、そしてテック3に近しい情報筋によると、チーム買収額は2000万ユーロ(約34億円)強と見られている。
このテック3買収計画に参加しているのは、シュタイナーだけではない。motorsport.comの調べでは、支援に関心を持つ複数のファンドからオファーがあるものの、資金の大半はスポーツに特化した投資会社であるApex社から提供される予定だという。
Apex社には、マクラーレンのランド・ノリスをはじめとする100人以上のアスリートが投資(他にも現役F1ドライバーが関わっているものの、公表をしていない)。最も大きなプロジェクトのひとつは、アルピーヌF1のチーム株式20%買収に関与したことだ。
Hervé Poncharal. Team principal KTM Tech 3
Photo by: KTM Images
ポンシャラルは以前から、テック3買収に興味を持つ様々な関係者と交渉を行なっていることを認めており、何度かシュタイナーの名前を上げていた。
「メディアに『ギュンター・シュタイナー』という名前が出回っている。もちろん、彼とは話をしている。彼はとても親切かつ率直な人で、私はそれがとても気に入っている。彼はモータースポーツで多くの経験を持っている」とポンシャラルは言う。
「彼は投資家として、パートナーとして、少数株主として、スポンサーシップの手助けをしてくれるだろう」
motosport.comの調べでは、MotoGPチームの運営やロジスティクスという面では、テック3のスタッフ、ライダー、フランスの本部を維持することが約束されているようだ。その中で、ポンシャラルはシュタイナーがMotoGPチーム運営に慣れるよう、引き継ぎを行なっていくことになりそうだ。
シュタイナーのモータースポーツでの経験値、カリスマ性、そしてNetflixを通じて惹きつけたファン層により、新たな観客をMotoGPに呼び込むのに役立つと期待されている。
一方で、テック3がマシンを使用するKTMの将来が不透明な現状にあるというのも事実。最近になってようやく、インドのバジャージ・オートが約8億ユーロ(約1366億円)を投じてKTMを傘下に収め、激動の財務状況から抜け出した。
現在テック3で走るマーベリック・ビニャーレスはKTMと直接契約を結んでいるため、今回の売却による影響を受けることはないだろう。また、KTMは少なくとも2026年までMotoGPに参戦することを改めて認めており、新オーナー下でもRC16をグリッドに並べることができる。
先日、F1のオーナー企業であるリバティ・メディアが、MotoGPの商業権と株式を持つドルナ・スポーツの買収を完了したばかり。2026年にはドルナと現チーム契約が一度終了し、2027年はサテライトチームが再交渉やサプライヤー変更を行なう絶好のタイミングとなる。
シリーズへの注目度が高まる中で、全てのサテライトチームが、企業や投資ファンと、あるいは大富豪などから、完全または部分的な株式買収のオファーを受けている。
今回のシュタイナーによるテック3買収だけでなく、7度のF1世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンは、MotoGPチームへの出資に興味を示した他、物流大手リンフォックスとフィリップアイランド・サーキットを所有するアンドリュー・フォックスがグレシーニを買収しようと試みたこともあった。
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