ストーナー、慢性疲労症候群との闘病を告白「健全な生活が送れない」
ケーシー・ストーナーは、自身が慢性疲労症候群を患っていることを告白。それによって健全な生活が送れていないと語った。

2007年と2011年にMotoGPクラスのチャンピオンに輝き、現在は現役を退いているケーシー・ストーナー。彼は母国オーストラリアのポッドキャスト番組の中で、『慢性疲労症候群』の深刻な症状に対処するために薬物治療を行なっていることを告白した。
彼が病を患うのはこれが初めてではない。彼はドゥカティに所属していた2009年、体調不良で3レースを欠場。これは後に、消化器系の疾患である『乳糖不耐症』によるものだと判明した。
ストーナーが現在苦しんでいる慢性疲労症候群は、原因不明の倦怠感に突然襲われ、健全な日常生活を送ることができないという病気だ。ストーナー曰く、その症状は深刻であり自身の趣味であるカートやアーチェリーにいそしむことはできなくなったという。
「もう1年以上(カートをするために)外出していない」とストーナーは語った。
「出かけてカートをする体力はない。もし1日中それをしたら、それから1週間はソファーから動けなくなるだろう」
「これまで楽しいと思っていたことができていない。少しイライラするよ。もう10カ月以上も弓を引いていない」
「基本的に、慢性疲労によって健康な生活が送れていないんだ」
慢性疲労に加え、椎間板ヘルニアにも苦しんでいるというストーナーは、バイクにもあまり乗ることができておらず、2018年1月にセパンで行なわれたドゥカティ陣営のMotoGPグループテストに参加したのを最後に、本格的な走行ができていないという。
「数週間前、昨年1月のテスト以来初めて、市販車ベースのバイクに乗った。僕の誕生日に、アメリカで行なわれたアルパインスターズのイベントでだ」
「僕は数人のライダーと一緒に走った。全くプッシュしなかったけど、それだけでヘトヘトに疲れてしまったんだ」
ストーナーは、自らの現状について次のように付け加えた。
「ここ数カ月は、新しい薬を服用して症状が改善されてきているけど、まだトレーニングや、外出して何かを行なうには程遠い状態だ」
「僕は1週間のうち、最低でも4日か5日間はソファから動けない。妻にも辛く当たってしまっている」
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