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続いた重大事故……”舗装ランオフ”が諸悪の根源? ケーシー・ストーナー「恐怖心を失わせている」

MotoGPで2度のチャンピオン経験を持つケーシー・ストーナーは、サーキットに大きなアスファルトのランオフエリアが設けられた事が、モーターサイクルレースにおける“最悪の出来事”だと考えている。

Valentino Rossi, Petronas Yamaha SRT

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 2007年と2011年に、ドゥカティとホンダでそれぞれMotoGPチャンピオンに輝いたケーシー・ストーナー。彼はサーキットに大きなアスファルトのランオフエリアが登場したことが、モーターサイクルレースにおける最悪の出来事だと考えている。

 過去10年ほどで、モータースポーツの安全性向上のため、多くのサーキットでコース端のグラベルや芝が、アスファルトのランオフに置き換えられてきた。

 そしてMotoGPライダー達は、舗装されたランオフ……いわゆる縁石をギリギリまで使用してタイムを稼ごうと限界まで攻めた走りを行なうようになっている。MotoGP側もトラックリミットの取り締まりを厳しくしつつあり、2021年は縁石の外側のグリーンエリアにセンサーを設置するようになった。さらにレース中にも5回以上トラックリミットを超えた場合には、ロングラップペナルティが科されるようになるなどのルールが適用されている。

 ストーナーが舗装されたランオフが最悪だと語った背景には、2021年にモーターサイクルレースで発生した3件の死亡事故が存在する。特にMoto3クラスでは危険なライディングが増加していることを受け、ジュニアクラスでの安全性をどう良くして行くべきか、ストーナーは質問を受けていた。

 彼はこの問いに対して、近年のライディング基準などが低下している最大の要因が、アスファルト舗装されたランオフの登場によって、ライダーが“恐れを抱かなくなった”ことだと語っている。

「僕はレースディレクションからもっとサポートが必要だと思う」と、ストーナーは語る。

「ライディングに関してもう少し明確に、決定的なモノにする必要があると思うんだ」

「今はコースの端に余裕があり、“端”というものがもう存在しない。(コース外に)進み続けて、単にグリーンエリアよって少し制限されているだけだ」

「こういった環境は今の状況に対して助けにはならないと思う。皆が恐怖心を抱いていないんだ。それはもう“コースの端”というものが存在しないからだ。以前(コース脇が)芝だったときには、自分自身が気にする必要があった」

「でも今は『今からライバルをブチ抜くけど、コースオフしても問題ないよね。そこも(舗装された)トラックだし』といった感じなんだ」

「だから僕は皆が互いに対するリスペクトをもう少し学ぶべきだと思う」

「これは若手に限った話だと言っているわけじゃない。もっと経験を積んだ、成熟したレーサーが似たようなことをしているのを見てきた」

「それから、ペナルティなど罰則が充分でないこと、そして充分に明確になっていないことが、問題の原因にあるとも考えている」

「それらがもっと明確になり、罰則が充分ならば、皆ももう少し控えめになるはずだ」

「僕としては、モーターサイクルレースに起こったことで最悪のモノなのが、こうした余分なランオフエリアだ」

「今、トラックに“端”というものは存在しない。限界が無いんだ。みんなをコース内にとどめることは凄く難しいと思うよ」

 
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