ストーナー、“王者”ロッシが苦戦する姿に悲しみ「トップ5で喜んで欲しくない」

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ストーナー、“王者”ロッシが苦戦する姿に悲しみ「トップ5で喜んで欲しくない」
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MotoGP王者のケーシー・ストーナーは、バレンティーノ・ロッシがトップ5や表彰台を“勝利のように”喜ぶ姿を見るのは悲しいことだと語った。

 MotoGPで9度のタイトル獲得を誇るバレンティーノ・ロッシは、2021年にペトロナス・ヤマハSRTへ移籍。ヤマハからのフルファクトリーサポートを受けた上での現役続行が決定している。

 ロッシは今季、アンダルシアGPで3位表彰台を獲得。以来3度のトップ5フィニッシュを果たしているが、エミリア・ロマーニャ〜フランスでは3戦連続でリタイアを喫してしまった。

 ただロッシはリタイアこそ喫したものの、カタルニアGPでは優勝も狙える位置で走行するなど、速さを示してもいる。

 しかし2度のMotoGP王者であるケーシー・ストーナーは、ロッシが表彰台やトップ5を喜んでいる姿に、ある種残念な気持ちを抱いているようだ。

「彼は勝つのに苦労しているように見える」

 ロッシの現役続行という決定についてコメントを求められたストーナーは、そう語った。

「僕は、全てはバレンティーノ次第だと思う。彼がまだこのスポーツを楽しんでいて、スピードを維持できるなら、それは素晴らしいことだ」

「他人の胸中を察するのは本当に難しい」

「僕にとってだけど、バレンティーノと競っていたとき、彼は勝者であり、“ヤバい”やつだった。レースに勝つために可能なことは何でもやっていたんだ」

「だけど今、トップ5や表彰台が彼にとって勝利のようになっている。これは悲しいことだ。彼は常にレースに勝つためにできることは全てしていたけど、今となっては勝つために苦労しているように見える」

 またストーナーは今季のチャンピオン争いについてもコメントしている。

 シーズンも残り4戦となったが、現在はジョアン・ミル(スズキ)が121ポイントを獲得して首位。しかし2番手ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)とはわずか6ポイント差、3番手マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)とは12ポイント差と非常に僅差となっている。

 これらの状況は近年のMotoGPにおける絶対的な王者として君臨していたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)の不在が原因だとストーナーは指摘。リーダーが居ないことで混乱に陥っていると語った。

「現時点では、僕は誰かがマルクを倒せるとは思っていない」と、ストーナー。

「僕はマルケスを倒せるのはマルク自身しかいないとずっと話してきた」

「今年は残念なことに、開幕戦で彼は怪我を負ってしまった。その瞬間からリーダーを失ってしまって、チャンピオンシップは混沌に陥ったんだ」

「ランク首位が稼いでいるポイントは恐ろしいほどに低い。グリッド上のどのライダーも一貫性を欠いていることが、その理由だ。マルク無しでは本当に混沌としてしまうんだ」

「彼が戻ってきた時、全てが少しは正常に戻るのかどうか、それを見るのは興味深いだろうね」

 なおマルケスは今週末行なわれるテルエルGPも欠場が決まっており、どのレースで復帰できるかはまだわかっていない。

 

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この記事について

シリーズ MotoGP
ドライバー Casey Stoner , バレンティーノ ロッシ
チーム Yamaha Factory Racing
執筆者 Lewis Duncan