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予選不調のクアルタラロ、スティリアGP決勝でも全力「上位進出を絶対諦めない」

ペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロは、MotoGPスティリアGPの予選で10番手となったが、ダメージを最小限に食い止める”生き残る”ためだけの走りをすることはないと語る。

Fabio Quartararo, Petronas Yamaha SRT

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 現在MotoGP最高峰クラスでポイントランキング首位に立っているファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)。ヘレスでの開幕2連戦こそ連勝したものの、その後のチェコGPは7位、レッドブルリンクでの1戦目となったオーストリアGPは8位と、徐々にそのポジションを落としつつある。

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 今回のスティリアGPでもクアルタラロの苦戦は続いており、金曜日の時点からタイヤは「本当に悪いフィーリング」だと困惑。セットアップを変更するなどしたものの、土曜日の予選では思うようにグリップを得られず、10番手に終わった。なおヨハン・ザルコ(アヴィンティア)が前戦オーストリアGPでのライディングについて「無責任な走行」と認定されたため、ピットレーンスタートのペナルティが科されており、クアルタラロは9番グリッドからのスタートとなる。

 低調な結果に終わったスティリアGP予選。これを受け、決勝では我慢のレースをすることになるのか? そう尋ねられたクアルタラロは、それを真っ向から否定。アタックしていくと語った。

「僕の今のポジションに留まったり、順位を落としたりしないようにすることが、本当に重要なんだ。だから、僕はアタックしていくつもりだよ」

 そうクアルタラロは語った。

「だから、ただ生き残るためのレースはしない。ポジションを上げることを目指すんだ。僕の100%のベストを発揮するために最善を尽くす」

 クアルタラロの隣のグリッドである8番手からは、ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾがスタートする。そのためザルコは、ドヴィツィオーゾにレース中ついていきたいと考えていると語った。

「僕には、後ろを追いかけるべき素晴らしいライダーがいる」

 そうザルコは語った。

「彼が先頭へ戻るのは間違いない。それについていくのを試すし、そのために最善を尽くす。彼はいつも誰かのことをオーバーテイクするんだ。僕も前を行く誰かを追い抜くつもりだ」

「でもまず第一に、良いスタートを切る必要がある。それが彼の得意技であることは分かっている。そして、僕らのペースはそれほど悪くない」

「だから、僕らはどこで戦えるのか、どこで他のマシンをオーバーテイクできるのか、確かめておく必要がある。それほど多くのオーバーテイクポイントがあるわけじゃない」

「最初の1周目、そして最初のふたつのコーナーで、良いパフォーマンスを発揮するのはとても重要だ。そして(ドヴィツィオーゾに)付いていくんだ」

 なお先週のオーストリアGPを制したことにより、ドヴィツィオーゾはランキング2番手に浮上。首位クアルタラロとの差は、わずか11ポイントである。

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