
スズキは、日本GP初日に投入した開発中の2020年仕様エンジンが規則違反と見なされたため、2日目以降の仕様を断念。規則の解釈に誤りがあったようだ。
スズキは、MotoGP日本GPにテストライダーのシルバン・ギュントーリをワイルドカード参戦させている。彼のバイクに開発中の2020年仕様エンジンを搭載し、実戦を通じてデータを収集しようとした。
このエンジンのパフォーマンスに励まされたとコメントしていたギュントーリだが、スチュワードはこのエンジンがホモロゲーションルールに違反したとみなし、ギュントーリをFP1およびFP2の結果から除外した。
またこの結果、スズキは土曜日以降、ギュントーリに現行仕様のエンジンを搭載しなければならなくなった。
「スズキはレギュレーションを誤解した」と、スズキのチーム代表であるデビッド・ブリビオはmotorsport.comに語った。
「ワイルドカード参戦のギュントーリが、新しいスペックのエンジンを使うのは問題ないと考えていた」
「レギュレーションは少々曖昧だが、もちろんスチュワードの判断を受け入れ、現行スペックのエンジンに戻した」
スズキは、ホンダやヤマハ、ドゥカティと同じく、コンセッション(成績に応じた優遇措置)がないマニュファクチャラーのひとつだ。コンセッションがないマニュファクチャラーは、シーズン中のエンジン開発が凍結されており、開幕戦を前に年間を通じて使われるエンジンの仕様が確定される。このレギュレーションは、ワイルドカード参戦のライダーにも適用されるのだ。
21番グリッドから日本GPの決勝レースに臨むギュントーリは、スズキがルールを単純に誤解していたと話した。
「言うまでもなく、ルールの解釈を誤ってしまったんだ」
「だから、FP3の前に修正した。そして当然、初日のタイムが剥奪された」
「このルールをテストライダーに適用すべきではないと言う意見には同意するけど、そういうものだ。それに反論するつもりはない」
ギュントーリは、スズキがスチュワードの判断を知らされたのはFP3の前、”それほど時間がない”タイミングだったと明かし、素早くエンジンを交換したチームの努力を賞賛した。
「FP3の少し前に話をされたんだ」と、彼は付け加えた。
「チームは素晴らしかった。FP3が迫っていたのに、素晴らしい仕事でエンジンを交換してくれたんだ」
「FP3用のバイクは1台しかなかったので、FP3を走れるようにエンジンをすぐに今年仕様に戻してくれて、5分遅れで走れた」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | 第16戦日本GP |
ドライバー | Sylvain Guintoli |
チーム | Team Suzuki MotoGP |
執筆者 | Lewis Duncan |
スズキ、2020年仕様エンジンの使用断念。レギュレーションの解釈に誤り
レースハブ
セッション | 日付 | ローカル時刻 ローカル時刻(日本でご視聴頂いている場合は日本時間) | コンテンツ |
FP1 | 金 15 11月 金 15 11月 | 03:55 09:55 | |
FP2 | 金 15 11月 金 15 11月 | 08:10 14:10 | |
FP3 | 土 16 11月 土 16 11月 | 03:55 09:55 | |
FP4 | 土 16 11月 土 16 11月 | 07:30 13:30 | |
Q1 | 土 16 11月 土 16 11月 | 08:10 14:10 | |
Q2 | 土 16 11月 土 16 11月 | 08:35 14:35 | |
Race | 日 17 11月 日 17 11月 | 08:00 14:00 | |