スズキ、リヴィオ・スッポ起用で強くなる? 「チーム力が更に上がることは間違いない」とプロジェクトリーダー
スズキはMotoGP2022年シーズンの開始に先駆けて、新たにリヴィオ・スッポをチームマネージャーに起用した。昨年はマネージャー不在のなかチームを牽引していた佐原伸一プロジェクトマネージャーは、彼の加入でチーム力が更に向上すると確信している。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2022年2月末、スズキは新チームマネージャーとしてかつてMotoGPのドゥカティとホンダに所属していたリヴィオ・スッポを起用すると明かした。佐原伸一プロジェクトマネージャーは、新チームマネージャーと更にチームを強くしていけると確信していると語った。
スズキがジョアン・ミルと共に20年ぶりの最高峰クラスチャンピオンを獲得した2020年までは、チームマネージャーとしてダビデ・ブリビオが在籍していた。ブリビオはスズキがMotoGPへ復帰する以前の2015年からチームの主要人物として貢献してきた人物だが、2021年に入りアルピーヌF1への移籍が決定。スズキはひとまず2021年シーズンをチームマネージャー空席のまま戦うことを選んだ。
結果的に、ミルはランキング3位と上位につけたが、タイトル防衛は果たせなかった。王座を奪われたミルやチームメイトのアレックス・リンスからは、ブリビオ離脱の影響を問う声も漏れ聞こえていたため、スズキにとって後任探しは重要になると見られていた。
そしてスズキが選んだのがリヴィオ・スッポだ。かつてはマネージャーとしてドゥカティでケーシー・ストーナーとチャンピオンを獲得し、ホンダでも多数のタイトルを獲得してきたキャリア豊富な人物だ。
一時はブリビオがチームに復帰するというウワサも浮上していたが、彼はアルピーヌに残留。最終的に後任に関して、佐原PLは以前からの知り合いであり人となりをよく知っていたスッポにアプローチしていったと語っている。
「前チームマネージャー(ブリビオ)がチームを離れた後、焦って後任を決めるのではなく、私がチームマネージャーを兼任しながら時間をかけて慎重に人選し、最終的にリヴィオに決めました」
「彼が他メーカーのチームに属していたときからの知り合いでしたし、論理的な思考ができる人と認識していたので、リヴィオには私からアプローチしました。その後、何度も話しをするうちに彼ならスズキの新マネージャーとして適任であるという確信を持ちました」
「リヴィオが加入してくれたことでより細かいところに目が届き、チーム力が更に上がることは間違いないと信じています」
佐原PLはmotorsport.comの取材に対し、そうコメントした。
また新チームマネージャーの発表が、シーズン開幕も押し迫ったタイミングになったことについては、調整に時間がかかってしまったためであり、コントロールできていたため、焦ってはいなかったという。
一方で、新チームマネージャーを迎えることによるチーム側の変化だが、佐原PLは今後話し合いながら詳細の調整などを決める作業に入っていくと話している。同時に「スズキのチームはパドックの中で最も家族的なチームであると言われており、その雰囲気はこれからも維持していきたいと思っています」とも語った。
なお前任のブリビオは、度々スズキがサテライトチームを持つことを望んでいるとコメントしていた。新チームマネージャーの就任で状況は変わるかと訊かれた佐原PLは、サテライトチームに前向きな考えはブリビオ時代から変わっていないと答えた。
「前任マネージャーが離れた後も、サテライトチームに前向きという私の考えは変わっておらず、メディアへの回答・コメントも一貫しています。今後もサテライトチームを持てるタイミングが来た時のために、関係者との話し合いは継続していきます。今後リヴィオとも話し合いながら、スズキのプロジェクトとして検討していきたいと思っています」
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