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大躍進のスズキ、2022年に念願のサテライト設立なるか? デッドラインは来年4月

スズキのチームマネージャーであるダビデ・ブリビオは、2022年シーズンにサテライトチームを持つための“デッドライン”は、2021年4月に迫っていると語った。

Alex Rins, Team Suzuki MotoGP

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGPは現在ホンダ、ヤマハ、ドゥカティ、KTM、スズキそしてアプリリアと6メーカーが参戦中だ。ただスズキとアプリリアに関しては、サテライトチームを走らせておらず、ライバルとは異なり2台体勢となっている。

 スズキのチームマネージャーを務めているダビデ・ブリビオは、以前から繰り返しサテライトチームを持ちたいという希望を語ってきた。しかしまだ彼の望みは現実のものとはなっていない状況だ。

 そのスズキは、2020年シーズンにジョアン・ミルの手で20年ぶりの最高峰クラスのタイトルを獲得。サテライト無しでも素晴らしい結果を手にしたと言える。しかしブリビオは、2台のマシンからのみデータを得られるという状況は「十分ではない」と語り、今でもサテライトチームを必要だと考えていると語った。

 2021年には、既に契約を更新したKTMを除くメーカーと、ほとんどの独立チームがMotoGPプロモーターのドルナと結んだ参戦契約が終了し、更新時期を迎える。そのため2022年には、スズキサテライトチームを参加させることができる可能性がある。

 ただブリビオによると、スズキにはあまり多くの時間は残されていないという。スズキが2022年にサテライトチームへ追加のバイクを供給する準備を整えるためには、“遅くとも”来年4月までに決定を下す必要があるのだ。

 2020年にタイトルを勝ち取ったスズキに、サテライトチームは必要ないのではないか? そう訊かれたブリビオは、次のように語った。

「サテライトチームについては、たくさん話をしてきた。我々はタイトルを勝ち取っているから、そう言った観点から人々は(サテライトは)必要ないと思うかもしれない」

「だが我々エンジニアはそうは考えていない。なぜならトラックで我々はもっと多くの情報を得る必要があると感じており、そうした状況ではふたりのライダーだけでは十分ではないからだ。特に天候が悪く、ドライで少ししか走れないような時、ライダーが多ければ、もっと情報を得ることができるだろう」

「だから、他のメーカーよりもデータを集めるのがより難しいんだ」

「我々はファクトリーチームとして、より多くの情報を集め共有したいと思っている。しかしそうは言っても、このプロジェクトは経営陣からの承認が必要だし、それは今話し合っている」

「ただもちろん、目標はサテライトチームを2022年に持つことだ。そのためには決定を早く下さなければならない。3月より前、遅くとも4月までにだ。そうしなければ準備の時間が足りないんだ」

「しかしそれはまだ進行中のプロジェクトで、我々はまだ決定を下していない」

 なお独立チームに関しては、グレシーニ・レーシングが2021年をもってアプリリアとの関係を終了すると発表済み。そのため彼らがスズキのサテライトチームになるのではないかと見る向きもある。

 

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