スズキ、ブリビオ離脱後の対処は“チーム内部”で。「それがベストな方法」と佐原PL
スズキのMotoGPプロジェクトリーダーである佐原伸一は、チームを離れるダビデ・ブリビオの後任を外部から招き入れることはなく、内部での組織変更で対応し、これまで以上に団結を図ると語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
1月上旬、MotoGPに参戦するスズキはチームマネージャーのダビデ・ブリビオが同職を辞し、チームから離脱すると発表した。現時点では正式な発表は行なわれていないが、motorsport.comの調べでは彼はアルピーヌF1へ加入するものと見られている。
ブリビオの離脱以来、後任には誰が就くのか、そしてその人物は内部から登用するのか、それとも外部から招聘するのか……といった点に注目が集まった。
そして14日(木)、スズキはMotoGPプロジェクトリーダーを務める佐原伸一のインタビューを公式サイトに掲載。その中で佐原PLは、ブリビオの後任については、新たに人材を招致するのではなく、チーム内部で対応していく方針だと語った。
「私としては、この状況はスズキ内部の人間によって対処可能だと思いますし、それが我々にとってベストな方法だと思っています」と、佐原PLは言う。
「私達は自分達が何者なのか、どういった働き方をしていて、何が必要なのかを理解しています。今、我々は外部のマネージャーを探すのではなく、自分たち自身で対処していこうと思っています」
「ダビデがチームスタッフに(離脱を)伝えたときには、もちろん誰もが衝撃を受けました」
「ですが程なくして我々は、この状況を共に乗り越えるための次のステップに気持ちを切り替えていたんです」
「私達みんながこのブランド、そしてチームを愛していているからこそ、これまで以上に団結し、150%の力で最善の方法で新たな課題に挑み続けていきたいですね」
「個人的な見解ですが、このことは今後に向け影響を及ぼさないでしょう。チャンピオンシップを勝ち取った今、私達は自分たちの知っている方法で仕事に取り組んでいくつもりです」
「我々の姿勢は決して変わりません。(ジョアン)ミル、そして(アレックス)リンスのふたりの強力なライダーとタイトル争いを目指していきます」
ブリビオは2011年にスズキが一度MotoGPから撤退し、2015年のフル参戦復帰を模索する中でチームマネージャーとして加入。以後チームの指揮を執ってきた。
現在のライダーであるミル、リンスは共にスズキ加入のチャンスを提示したブリビオへの感謝を表明するなど、彼らにとってもブリビオの存在は大きい。
そのブリビオの辞任によってライダーが影響を受けることはないのか? その点を尋ねられた佐原PLだが、彼はさほど影響は無いだろうと考えを述べた。
「この件はライダー達のチャンピオンシップ戦うための能力には影響は及ぼさないでしょう」
「我々は既にチャンピオンとなっていますし、ふたりの若く才能ある素晴らしいライダーがいるんです」
「彼らはトラブルや厳しい状況への対処方法を知っていて、常にプレッシャーに対処しているんです」
「そういったこともあり、私としては全く心配していません。彼らは両名とも素晴らしいプロフェッショナルであり、2021年のチャンピオンシップに向けて準備ができています」
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