テック3、KTMと新たな契約締結。ホンダと交渉も、850cc時代に向け関係を継続
テック3はKTMとの長期的な提携を表明し、ホンダへの移籍の可能性に関する憶測に終止符を打った。
テック3は、MotoGPに新レギュレーションが導入される2027年に向けて、KTMとの契約延長の他、ホンダとの提携の可能性について探っていたが、KTMとの提携を継続することになった。
KTMとの契約は、今週末に開催されるカタルニアGPの予選を終えた土曜日、バルセロナでテック3の新CEOであるギュンター・シュタイナーによって発表された。
契約の正確な期間は明らかにされていないが、ホンダのサテライトチームになるのではないかと噂されていたテック3が、当面の間KTMのバイクを使用し続けることが決まった。
ホンダは2027年からMotoGPプログラムを6台体制に拡大する意向を表明しており、テック3は既存のLCRに次ぐ2番目のサテライトチームとして最も有力な候補と見なされていた。
しかし数ヵ月にわたる協議の結果、シュタイナーとチーム代表のリチャード・コールマンが率いるテック3の新経営陣は、来年のMotoGPの技術規則の大幅な変更を前に、最終的にKTMに留まることを決定した。
シュタイナーは次のように述べている。
「モータースポーツの世界では、最も強力なパートナーシップは、既に隅々まで知り尽くしている関係から生まれることが多い。KTMとテック3の関係は、ゼロから始めるものではない」
「エルベ・ポンシャラル(前テック3代表)とチームのここ数年の尽力のおかげで、KTMとの強固な基盤を築くことができた。これは、全く新しいレギュレーション時代に突入するにあたり、我々にとって大きなアドバンテージとなる」
「双方にとって、これは”すでに機能しているもの”をさらに発展させていくための契約だ。この継続性こそ、新レギュレーション導入時に素早く適応し、競争力を維持するための最高の土台になる」
Guenther Steiner, Tech3
Photo by: Gold and Goose Photography / LAT Images / via Getty Images
KTMのファクトリー・レーシング・モータースポーツディレクターのピット・ベイラーも、テック3との提携継続を歓迎した。
「テック3との旅を続けられることを大変嬉しく思う。今年は、MotoGPのダイナミックな成長に合わせて、チームにとって新たな章の始まりとなる」
「我々は戦略と目標を一致させ、この選手権でさらに前進し、変化をもたらすことに大きな期待を抱いて未来へと進んでいる」
「ギュンター・シュタイナー氏とテック3チームの、このプロジェクトに対する献身的な取り組みと情熱に心から感謝する。その熱意こそが、我々のグループの強みの重要な部分だ」
「ファクトリーには強い信念があり、我々は2027年以降を見据えながら、”最高レベルで戦う”という明確な目標へ向けて集中している」
テック3とKTMの関係は2019年に始まり、テック3はオーストリアのメーカーであるKTMにとって最高峰クラスにおける初のサテライトチームとなった。この契約により、KTMはグリッド上のマシン台数を4台に拡大し、若いライダーがプレッシャーの少ない環境で技術を習得できる道筋を作ることができた。
そのひとりがペドロ・アコスタであり、テック3でレースをした後、KTMのファクトリーチームに昇格した最も著名なライダーだ。ミゲル・オリベイラも2019年から2020年にかけてテック3で2年間過ごした後、KTMのファクトリーに昇格した。
テック3との提携を維持することはKTMにとって戦略的に重要だった。昨年、経営難に陥ったKTMにとって、サテライトチームを失うことは悪循環に陥ることを意味しているからだ。
苦境からの脱出を目指すホンダが新レギュレーション時代に向けてサテライトチームを増やそうとしたのも、850cc化され新たな時代を迎えるにあたり台数の増加は大きなメリットとなるためだったが、6台体制化はならず。ホンダ、KTM共に現状維持の4台体制で来シーズンを迎えることになるだろう。
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