マルケスは今、一番知的なライダーだ! ロレンソ「かつての爆発力はなくとも、最も完成度が高い」
MotoGPで3度王者となったホルヘ・ロレンソは、現役時代に争ったマルク・マルケスの今の姿について「爆発力」は失ったものの、精神面で成長し、最も賢いライダーになったと評している。
Marc Marquez, Ducati Team
写真:: Alexander Trienitz
MotoGPでかつてマルク・マルケスと激しく競い合ったホルヘ・ロレンソは、今のマルケスの姿について、精神面で成長したと評した。
通算9度の世界チャンピオンであるマルケスは、2026年シーズン序盤は肉体的なコンディションが十分によくなかったこともあり、厳しい時期を過ごした。
しかし5月に手術を受けて復帰してからは、状況を好転させ3勝を記録。タイトル候補に完全に返り咲いた。
2010年代にマルケスとタイトルを争ったロレンソは、かつてのライバルについてホンダ時代のような圧倒的な速さや攻撃性こそ失ったものの、それを経験と精神的な強さで補っていると語った。
「マルクの歴史的な逆転劇は本当に信じられない。100ポイント以上あった差を18ポイントまで縮めてきた」
ロレンソはDAZNにそう語った。
「このチャンピオンシップでは、とてつもなく速く走る必要がある。でも何より重要なのは、生き残ることだ」
「僕が驚いているのは、彼がどれほど賢く、そして成熟したかということだ。転倒する回数が大幅に減った」
「アッセン(オランダGP)は、おそらく彼にとって、マシンにとって、そして身体の状態にとっても最悪のサーキットだった。それでも彼はライオンのように踏ん張った。そしてレースのある場面では、ベッツェッキに十分なプレッシャーをかけ、ミスを誘発したんだ」
「10年、12年前のような爆発力や圧倒的な支配力はもうないかもしれない。だけど今のマルケスは、グリッドで最も完成度が高く、最も知的なライダーになっている」
Jorge Lorenzo
Photo by: Gold and Goose Photography / LAT Images / via Getty Images
マルケスは、依然として完全なコンディションには戻っていないものの、夏休み期間を利用して回復がさらに進むことが期待されている。
ロレンソは、シーズン後半もサーキット特性によってパフォーマンスに差は出るとしながらも、反時計回りのコースでは依然として無敵に近い存在だと分析した。
「忘れてはいけないのは、多くのサーキットは右コーナー主体だということだ。この(マルケスの抱えた)腕の問題によって、その違いはさらに大きくなっている」
2019年にはホンダでチームメイトでもあったロレンソは、そう語る。
「マルクは右回り主体のコースでは以前より苦戦している。だから、ライバルたちも彼との差を縮められるようになっている」
「しかし、ザクセンリンクやフィリップアイランド、アラゴンのように左コーナーが多いサーキットでは、彼ははるかにいい走りができる。身体的にも長くハイペースを維持でき、ペースをセーブする必要も少ないからだ」
「そうしたコースでは、最大の武器である驚異的な左コーナーへの進入スピードによって、再び差をつけることができるだろう」
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