MotoGPのタイヤ内圧監視システム、フランスGPまではテスト継続へ。6月イタリアGPで正式スタート?
MotoGPは2023年から新たなタイヤ内圧の監視システム導入へ向けて準備してきたが、正式な導入が延期。少なくとも6月のイタリアGPまでは罰則が科されることはない。
Michelin tyres
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPでは、タイヤの内圧管理の厳格化を目指し、2023年シーズンから新たに計測システムの準備が進められてきた。ただその開発と完全導入に向けた準備のために、さらなる検証を行なう時間が設けられることになった。
今シーズンからMotoGPクラスでは全マシンが同一のタイヤ内圧計測システムを装備し、違反したライダーにはペナルティが与えられることになっていた。
新システムということもあり当初はその罰則などにも猶予が与えられ、その期限はスペインGPとされていたのだ。
ただMotoGPはスペインGP開始前に、内圧監視システムの検証を第5戦フランスGPまで続けることになったと発表。つまり、少なくとも第6戦イタリアGPまでは内圧の数値が基準を逸脱していても、即座にペナルティということは逃れられるというわけだ。
タイヤ内圧を巡っては、2022年にも何度かそのペナルティの有無を巡って話題となることがあった。優勝者のタイヤ内圧の数値が、既定値を下回っていたことがその原因だ。
そういった事態を受けて、MotoGPで最低内圧の設定や監視システムの統一が行なわれることになったわけだが、その数値についてライダー側からは懸念の声も上がっていた。
開幕前の段階では特にフロントタイヤの内圧設定の最低値が高いと指摘されており、集団内部での走行でタイヤが過熱して内圧が上昇した場合、転倒リスクが高まると主張されていた。
当時マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は次のようにフロントタイヤの内圧について次のように語っていた。
「誰かの後ろを走っていて、内圧が2.2(最低値は1.9bar)を超えてくればクラッシュしてしまうだろう」
「だからフェアじゃないよ。表彰台に上がれるのか、上がれないのか、それともゼロポイントなのか、予想できない」
「もし内圧が本当に低くても、バイクでなにかアドバンテージを稼ぐことはできない。誰にとっても難しいことになるだろう」
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