「来年も走るのはかなり難しい」ロッシ、今年限りで引退に? VR46での現役続行も望み薄か
バレンティーノ・ロッシは2022年シーズンに自身がオーナーを務めるVR46チームからMotoGPに参戦する可能性は低いと語った。
Valentino Rossi, Petronas Yamaha SRT
Gold and Goose / Motorsport Images
6月24日、VR46チームとドゥカティは2022年以降のマシン供給で合意したことを発表。ロッシ率いる同チームはヤマハではなく、ドゥカティ陣営でMotoGPクラスの戦いに挑むこととなった。
そして今回の発表では、チームを支援するサウジアラビアのアブドルアジーズ・ビン・アブドゥラ・アール・サウード王子が「バレンティーノ・ロッシがアラムコ・レーシングチーム・VR46のライダーとして弟のルカ・マリーニと共に今後数年参戦できれば、我々にとっては素晴らしいことだ」とコメントしていたことで、にわかに『兄弟参戦か』という気配が高まった。
ロッシはヤマハとの契約が今季限りとなっている一方で、成績が低迷。そのため契約更新は厳しく、引退の可能性が高くなっていると考えられてきた。そこに浮上したVR46での現役続行という可能性に、ファンも沸き立った。
しかし取材に応えたロッシは、以前から王子には自身のチームで走るよう後押しされていたと明かしたが、VR46でMotoGPを走る可能性は低いという考えを示した。
「この休み(7月からのサマーブレイク)中に深く考えるつもりなので、まだ決定はしていない」
ロッシは将来に関してそう語った。
「ヤマハ、そしてSRTとも話をしていかなければならないけど、より良いパフォーマンス、より良い結果のためにも努力していきたい」
「その観点から言えば、シーズンの始まりから今に至るまで素晴らしい結果を残せていない。だから来年もレースをするのはかなり難しいと思う。それで、王子は前々から僕に来年自分のチームで走るようにと言ってくれているんだけど、現時点ではそれはかなり難しいだろうと思う」
「王子とは時々話をした。彼はその度に、来年も走るように後押ししてくれていたけど、プレスリリースで話すとは予想だにしなかった。本当にね」
「彼が僕と、弟(ルカ・マリーニ)を走らせたいと思っているのは分かっている。でも繰り返しになるけど、ドゥカティと一緒にレースをすること、そして僕のチームで来年レースをすることは、とても難しいだろうと思っている」
VR46はMotoGPクラス参戦が明らかになった後、ドゥカティ、ヤマハ、スズキそしてアプリリアとパートナーシップに関して話し合いを行なってきた。そして今回ドゥカティとの契約に至ったわけだが、イタリア人ライダーの育成において協力できるという点が決め手になったようだ。
「多くのメーカーと話をしてきた。それで、こうした交渉事をする時には、様々なことが背景に存在する」
「つまり、バイクの価格を考慮しなくてはいけないし、サポートやすべてのことを考えなくてはいけないんだ」
「最終的にヤマハとドゥカティが候補となり、僕らはドゥカティに決めた。まず最初に僕らはこのプロジェクトに携わるパオロ・チアバッティ(スポーティングディレクター)と、そしてジジ・ダッリーニャ(ゼネラルマネージャー)と非常に良い関係を築いている」
「彼らは来年たくさんのバイクを供給して、素晴らしい努力をしてくれるだろうし、マシンには競争力がある。最終的にはドゥカティと多くのものを共有できたからだと思う。特にイタリア人ライダーの育成だ」
「結局はそれが(契約の)主な理由だと思う」
なおロッシは「心の中で」ヤマハのライダーであり続けると語ったものの、VR46とドゥカティの契約締結により、彼のヤマハでのブランドアンバサダーとしての役割が終わりを迎えるかどうかには言及しなかった。
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