ロッシ「僕は10回目タイトルにも値したと思う」引退後は“アスリート生活”が恋しくなる?
2021年限りでの現役引退を発表したバレンティーノ・ロッシ。彼はタイトル獲得回数こそ“10回”に届かなかったが、本人はそれに値すると感じていると語った。
2021年8月5日、MotoGPスティリアGPの木曜記者会見で、バレンティーノ・ロッシは今シーズン限りでの現役引退を発表した。
ロッシは26年に及ぶキャリアで、計9回世界タイトルを獲得し、通算勝利数は115をマーク。レジェンドと呼ぶにふさわしい、素晴らしい実績を残して引退する。
彼は度々10目のタイトルが目標だと語ってきた。ただ今シーズンも苦戦が続いているため、10回目のタイトル獲得は非常に厳しいと言わざるを得ないが、彼はこれまでの戦いが10度目のタイトルに値するものだったと語った。
「選択について後悔は本当に無い」
長年のキャリアに何か後悔は無いのかと訊かれたロッシは、そう答えた。
「たとえば(2011~12年の)ドゥカティに移籍して走っていたときは、とても厳しいものだった。だけど素晴らしいチャレンジだったよ」
「イタリア人ライダーがイタリア製バイクに乗るんだ。勝てていたなら、それは歴史的なことになっていただろう」
「10回目のタイトルを勝ち取れなかったことは、少し残念に思っている。でも僕自身のレベルや速さは、10回目のタイトルに値するものだったとも思っている。それに、僕は2回も最終戦でタイトルのチャンスを逃している(2006年と2015年)。だからタイトル10回にも値すると思っているけど、まあそういうことだ」
「とにかく、僕のキャリアの結果については不満は言えないと思う」
またロッシはMotoGPライダーを辞めることで恋しく思うだろうモノは何かとも訊かれた。すると彼は“アスリートとしての生活”や、チームと働く環境が恋しくなるだろうと答えた。
「朝起きて、目標や勝利のためにトレーニングをするアスリートとしての生活が恋しくなるだろう」
「僕はこの生活が大好きなんだ。そしてMotoGPバイクに乗るのが一番恋しくなるだろう。サーキットをMotoGPバイクで走るのは、物凄く感動的なんだ」
「第二に、チームとの仕事だろうね。チームと火曜日から仕事を始めて、より強く、さらに強くなるために全ての詳細を詰めていくアレだ。トップレベルのエンジニア、チーフメカニック、データアナリスト……彼らとの仕事全てが恋しくなるだろう」
「それから日曜朝の感覚も恋しくなると思う。レーススタートの2時間前、怖くありつつも楽しみな、快適ではないあの感覚だ」
「こうした恋しさを埋めていくのは難しいだろうと思う」
Be part of Motorsport community
Join the conversation記事をシェアもしくは保存
Top Comments
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。