バレンティーノ・ロッシ、“生ける伝説“が正式にMotoGP殿堂入りへ! 「長いキャリアは常に喜びに満ち溢れていた」
MotoGPは2021年FIM MotoGPアワードで26年のキャリアに終わりを告げたバレンティーノ・ロッシを正式にレジェンドとして表彰し、敬意を表した。
写真:: motosport.com
2021年MotoGPも全18戦全てのレースが終了。前年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け大々的に行なうことのできなかったFIM MotoGP アワードのセレモニーが1年ぶりに開催された。
毎年恒例となっているセレモニーでは、各カテゴリーのチャンピオンに輝いたライダーやメーカー、チームが表彰され、チャンピオンシップを締めくくった。
その中で特に注目を集めたのは、バレンシアGPを最後に26年に及ぶ現役生活を終えたバレンティーノ・ロッシだった。
17歳で世界選手権の舞台に登場した1996年から、42歳となった今年に引退をするまでの、ロッシの栄光の26年に敬意を表し、今回正式にMotoGPレジェンドとして殿堂入りすることを発表。“生けるレジェンド“と呼ばれてきたロッシは、ついに正式なレジェンドとなった。
ロッシは現役生活26年で、通算115勝、235回の表彰台を獲得。9度世界王者に輝くなど、類を見ない実績を残してきた。彼はその長きにわたるキャリアを振り返って、次のようにコメントを寄せた。
「いつもこの日(キャリア最後の日)のことを悪夢のようだと考えていた。長いキャリアの終わりの日であり、それはバレンシアになるだろうと思っていたからね」
「だけど最終的には、とても楽しめた。みんなに感謝しないといけない。僕と働いてきた全ての人、パドックで働く全ての人達、それに他のライダー達にね……」
「忘れられない日になったよ。そして楽しむことができた」
「長いキャリアだったけど、常に喜びに満ち溢れていた」
またプレゼンターを務めたドルナ・スポーツのカルメロ・エスペレータCEOは、壇上で以下のようにロッシを称えた。
「私からバレ(ロッシ)に言えることは、本当にありがとう、ということだ。1997年のマレーシア以来、私たちはその少年が素晴らしいレースをしていくのを見てきた。そして多くの理由から彼は特別な存在でもあった」
「私たちが彼と話し始めたその時から、MotoGPで働く人々と共に行なってきた、全てのことが素晴らしかった」
「まず第一に、バレンティーノは類まれなライダーだ。それは42歳の昨日(土曜日)でさえそうだった。彼はファビオ(クアルタラロ/2021MotoGP王者)からコンマ1秒以内のタイムの差にいたんだ」
「しかしそれだけでなく、彼の人柄は素晴らしいものだ。彼が私たちを助けてくれた状況や、セーフティーコミッション、それは特別なものだ」
「これらが私の言える全ての言葉である。グラッツェ、バレンティーノ!」
現在、MotoGPレジェンドはロッシを含めて35人。日本人では唯一加藤大治郎が選出されている。また、ロッシのかつてのライバルである、ケーシー・ストーナーやニッキー・ヘイデン、ダニ・ペドロサ、ホルヘ・ロレンソらも殿堂入りしている。
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