ロッシこそ現代GPライダーの“先駆け”。26年目のレジェンド「レースで感じる感覚が、現役を続ける理由」
今季で世界選手権での26年目を迎えているバレンティーノ・ロッシ。彼は自分が現代のMotoGPライダーの先駆けとなったと自負しており、今日の多くのライダーにとっての教訓になったと語った。
1996年に125ccクラスからロードレース世界選手権にデビューしたバレンティーノ・ロッシは、2021年で26年目のシーズンを迎えている。彼は自分が現代のMotoGPライダーとしての先駆けになり、今日のライダーたちにとっての教訓になったと考えている。
これまでに9度の世界タイトル獲得経験を持つロッシ。彼は2000年に最高峰クラス(当時は2ストローク500cc)へ足を踏み入れると、その後のMotoGPへの名称変更やレギュレーション変更を余すこと無く経験しつつも現役を継続。その後の若手ライダーに大きな影響を与えてきた。
最近になり、イタリアのガゼッタ・デロ・スポルトのインタビューに応えたロッシは、そうした長い経験の中で、自身のMotoGPへのアプローチは後の多くのライダーに対して道を開いてきたという自負を見せた。
「僕は最初のモダンなMotoGPライダーだった」と、ロッシは語っている。
「僕は初めてのコトをたくさんしてきた。それは今日の多くのライダーにとって教訓になっているんだ」
「とても若い頃から(キャリアを)始めて、20歳のときには既に500ccクラスにたどり着いていた。そうした僕の道は、いろいろな人に辿られている」
「僕がやったことを、みんなが見てきたんだ」
ロッシは2021年2月に42歳になった。彼は2022年シーズン以降もMotoGPキャリアを続けたいという望みを抱いている。
ただペトロナス・ヤマハSRTのラズラン・ラザリ代表はヤマハとの契約では満たすべきパフォーマンス基準があると認めており、いかにロッシと言えども、現役を続行するには結果を出すことが不可欠な状況にある。
だが今季開幕戦では12位、第2戦ではキャリアワーストの予選21番手から16位、第3戦では転倒リタイアと、苦しい結果が続いている。
それでもロッシはレースで得られる感覚やアドレナリンが、自信のモチベーションを維持していくれていると説明する。
「理由はとてもシンプルなんだけど、それが理解できない人がいるのが不思議なんだ。僕の考え方が外れているのかもしれないけれどね」
「僕はレースで勝ったときや、表彰台を獲得したとき、それにいいレースができたときに出るアドレナリンや、あの感覚が好きなんだ」
「それで数日は元気でいられるし、そのフィーリングが好きだ」
「どんな時間にも終わりがあることは僕もよく分かっている。残念なことにそういったコトは誰にでもあることだ。だけど僕はそれができるだけ起こらないように、全力を尽くしている」
「それが、僕がまだレースをしている唯一の理由だ」
なおロッシはMotoGPキャリアの中でのハイライトについて訊かれると、2001年のマックス・ビアッジとの死闘、2004年のヤマハ初年度、そして6度目の最高峰クラスタイトルを獲得した2008年を挙げている。
「2001年は500ccクラス最後の年だったから、(500cc王座獲得は)最後のチャンスだった。そこでのビアッジとの死闘は素晴らしかったよ」
「それから2004年だ。ヤマハへ移籍してデビュー戦勝利は、スポーツとして最も美しいものだった」
「そして2008年。多くの人にとって、僕は“終わった”ライダーになっていたけど、ブリヂストンタイヤに切り替えて、ストーナー(ケーシー・ストーナー)に勝ったんだ」
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