アプリリアの状況は「どんどん悪くなっている」とビニャーレス警告。タイヤ消耗でイギリスGP13位まで後退
マーベリック・ビニャーレスはMotoGPイギリスGPを13位で終えたが、アプリリアの状況が「どんどん悪くなっている」と現状を評価した。
MotoGP第10戦イギリスGPでマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)は13位を記録。この結果を受け、ビニャーレスはチームの状況が悪くなっていると警告した。
ビニャーレスは今シーズン、序盤のアメリカズGPで勝利しているが、それ以降はパッとしない成績が多く、後半戦最初のレースであるイギリスGPでも苦しんだ。
予選では8番手にとどまり、決勝レースもタイヤの消耗に苦しめられて13位まで後退してのフィニッシュだった。なおチームメイトのアレイシ・エスパルガロは予選でポールポジションを獲得したが、レースではドゥカティ勢に太刀打ちできず、6位までそのポジションを下げている。
アプリリアが調子を落としていることは、イギリスGPは昨年エスパルガロが勝利していたサーキットだということから、なおさら強調されてしまっている。
ビニャーレスは最近アプリリアが調子を落としつつあることを懸念しており、状況を改善させる解決策を見つけるよう、チームにプッシュしている。
「この結果を受け入れるのは難しいよ。正直、僕らが求めているようなものじゃない」
ビニャーレスはそう語る。
「何が欠けているのかを理解する必要がある。リヤタイヤのデグラデーション(性能劣化)は正常ではなかったからね。直近の4レースで僕らは求めているレベルに達していなかったけど、その理由を解き明かさなくちゃいけない」
Maverick Vinales, Aprilia Racing Team
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「タイヤは6周すると、もう完全に終わっていた。1分59秒台から2分1秒台へと入っていた。このタイヤの消耗の原因を理解する必要があるよ。レース中、僕は(ペースを)コントロールしようとしていて、限界を超えたことは一度もなかったのにもかかわらずだったからね」
「スプリントレースでは戦えた時もあった。それは事実だ。でも(今回のレースで)ミディアムタイヤを履いた途端に、僕らはただクルージングしようとしているだけになって、全く強さがなかった」
「どんどん悪くなってしまっている。だから少し立ち止まって、この状況をどうやったら逆転できるかを考えることがアプリリアにとって重要なんだ。僕たちは、再起する方法を見つける必要がある」
イギリスGPの決勝では、トップ5をドゥカティ陣営が独占。トップ10以内に枠を広げても、ドゥカティ以外で食い込めたのは6位のエスパルガロと、9位のペドロ・アコスタ(GASGAS)だけという、ドゥカティが現在どれだけリードしているかということを示すレースだった。
ただビニャーレスは単純にドゥカティが躍進しているというよりも、アプリリアが道に迷い後退してしまっているのだと指摘した。
「どういうわけか、僕らは競争力を発揮する上で道に迷ってしまったみたいだ」
「ドゥカティが改善したとは、僕は思っていない。僕たちがポテンシャルを下げてしまっているから、取り戻さないといけないと思う」
「何が欠けているのか把握しようとしているけど、正直難しい、僕はバイクを限界でライディングしているけど、ラップタイムやタイヤの状況は悪くなっているんだからね」
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